無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然菜園スクール 自然育苗タネ採りコース9月(タマネギなど越冬野菜、踏み込み温床の育苗土づくり)

2018-09-02 03:43:52 | 自然菜園スクール

新刊発売中!!さっそくの重刷決定!ありがとうございます。第一弾!『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)
今までの自然菜園でわかりにくかった点を見事に解説!最新技術を加え、決定版になっております。


第二弾!4/19新発売『プランターで寄せ植え野菜』
プランターは、失敗しやすいものですが、基本を守れば、とっても簡単です!今回は、寄せ植えで2~3種類の相性の良い野菜を混植し、1枚のメニューになるようにイラストと写真でまとまっております。プランタ―だけでなく、庭や菜園でも使える組み合わせなので、参考にしてみてください。


本日、の予報。

台風21号が迫ってきており、梅雨のような気候が続いております。
今日は安曇野校での9~12月自然菜園ベーシック共通コースが開催予定です。
予報的には雨の後の曇りの温かい29℃前後の予報なので、秋の菜園教室としては種まき、定植といい野良仕事日よりになりそうです。


昨日は、1カ月ぶりの自然菜園スクール自然育苗タネ採りコース9月(タマネギなど越冬野菜、踏み込み温床の育苗土づくり)開催でした。

自然菜園は、野菜の育つ自然環境をイメージできたり、野菜の育つプロセスを知ったり、自然観察できるようになると、野菜がより身近に感じることができ、野菜と寄り添った暮らしができるので、経験がなくてもあっても、知っておいてほしいことを体系的に学べる座学からスタートしております。

今回は、越冬野菜の育苗、ネギ、タマネギを中心に、秋ジャガの苗づくり、今後寒くなる流れに乗れるためにいろいろ学んでいただきました。






今年はキュウリが不作だったので、メロンでの自家採種の仕方を学んでもらった後、しっかり食味検査(試食)もし、どんな食味を残したいのか舌でも感じてもらいました。




トマトの自家採種も行い、サンマルツアーノというイタリア伝統の調理用トマトの種採りを体験してもらいました。


最後に、今年解禁のホウレン草のあく抜きの仕方も学んでいただき、種と畑をつなぐ最新の育苗技術もご紹介しました。

今回の「ホウレンソウのあく抜き」もそうですが、天候不順に適応できるようにするためには、
基本を身につけ、その上、臨機応変に対応できる業(わざ)も持っていた方が無難だからです。





小雨の降る中のフィールドワークは、秋ジャガのポット育苗を観ていただき、ジャガイモが自然に育つ環境づくりをお伝えいたしました。






育苗ハウスの中では、温床の育苗土再生の方法として、太陽消毒の応用版で、中古のビニールを捨てる前に、ビニールでぴったり覆い堆肥と同じ温度で発酵を促す方法で、

今年の温床の土、去年の温床(今年の冷床)の土で、どれくらい分解が進んでいるのか見比べてもらい、

この後、冬のホウレンソウ、ネギ床利用、育苗土の仕上げの流れも知っていただきました。

自然菜園では、育苗中の使用した温床をフル活用して、野菜も育苗土も育てております。


今回は、最も難しいとされるタマネギの簡易育苗法も伝授。

ネギの育苗と比べても、タマネギの育苗は難易度が高く、自然育苗する野菜の中でも最高峰です。

タマネギは育苗8割、畑でのお世話2割と育苗に頼るところが大きく、失敗しやすいので、




今回は、市販の育苗土をちょっと加工して、お手軽にタマネギの育苗ができるようにいろいろな仕掛けをご紹介いたしました。

今執筆中(余り進んでおりませんが、、、)の最新の自然菜園の本もより野菜を知ってもらいたいので自然育苗から学ぶ1冊ですが、この方法を詳しくお伝えできればと思っております。

拙著で全国でご紹介できるようになれば、自然育苗コースも来年度で最後にできると思っております。








タマネギの育苗を菜園で苗床で行うのが、伝統的な方法で、タマネギに向く畑で、十分に土づくりしてあり、しっかり初期生育を身近でお世話できる方は苗代が一番いいのですが、

週末菜園だったり、草に負けやすく、水やりの必要なタマネギ育苗を自然育苗では、セルトレーなど3つの方法もご紹介しております。


タマネギやネギの育苗は、発芽を揃えるために、鎮圧が命なので、しっかり覆土後鎮圧。






クン炭などで表面を保護した後、水でも鎮圧。新聞紙で保湿が大切です。


実際に参加者さんに体験してもらうと、見たり聞いたりしたことが、実感として定着するので、できる限り体験してもらっております。


また、この育苗ハウス内では、2種類のブドウが例年より早めの食べ頃を迎えつつあり、写真スュチューベン。

ブドウの試食も行い、無農薬自然果樹ならではの味わいをご一緒しました。


最後に雨がやんだので、自家採種用のナスの採種果をどの樹のどの場所にどのように採種果を着果させ、種を充実させるのか現状を観ていただきました。

今年は、苗が遅れたこと、天候不順ということもあり、そんなナスにとっては育ちにくい環境だったにもかかわらずよく育ってくれた真黒早生ナスは、去年までの長雨も経験した上で、今年の干ばつも乗り越えたので、よりよい種子に鍛えられたことだと思っているので、種採りが楽しみです。


ちなみに、今回のお茶うけの自家製おやつは、キビ糖のきな粉蒸しパンでした。

小麦本来の甘みに加え、きな粉の甘み、金ゴマの香ばしさ、育てた穀類たちがおやつになるとただただ幸せですね~。

これから、最終積み込みなどをチェックして、今朝の安曇野は小雨の様子なので、カッパで草刈りに、安曇野校に行ってきます~。



◆◇◆お知らせ◆◇◆


3/8(木)スタート!! 千曲市戸倉創造館で2018年3~2月に千曲市教室開校します!!
『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』

次回は、9/13(木)『はざがけ、脱穀から秋起こし』です。

場所:戸倉創造館2階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円、一括申し込み15,000円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)




2018年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

この冬の菜園ができない時期にこそ、知っておいてほしい土づくりの基本を行います。
次回から2回にわたって、今度は菜園の環境を調え、病虫害を出にくくし、体力や持久力をつけるトレーニング(菜園プラン)にするのかを行います。
少量多品目を育てることは農家さんでも難しく、家庭菜園ならではの最低限の知識や工夫を学び、病虫害、連作障害が起こりにくく、それでいて野菜を育てれば育てるほど土が良くなっていく菜園プランをご紹介する予定
です。

今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。
◆次回以降の予定
【テーマ】
新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~野菜編~」
9/5(水)夏野菜の自家採種、冬野菜の種まき・定植のコツ「カブとミズナ」


お楽しみに~




現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。

※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする