自然菜園スクール2019 単発体験参加者は随時募集中~
最近注目のユーチューブ『自然菜園LifeStyle』に、
自然菜園スクール東京大月校の見学会が先日あり、
「特別編!竹内孝功さんの自宅の畑見学!前編」に初登場させていただきました!
【後編】特別編!竹内孝功さんの自宅の畑見学!もアップされました!見学会でもみていただいたナスのコンパニオンが紹介されています。
本日、。
久々の晴れ間でした。昨日までは、また梅雨に戻ってしまったのではないかといえるくらい、雨が続き、朝夕肌寒く秋雨ですっかり秋になりました。
不耕起区も耕起区のコシヒカリも順調に育ってくれており、出穂期から18日経ったので、お米の登熟具合(硬さ、外見など)をチェックすると、もう大丈夫な時期なので、
畦の部分草刈りを行いました。
3日前(前回出穂期より15日の段階で)、畦と田んぼの際を10㎝位刈っておいたので、今回は、畦の3分の2を刈り、熊手でかき集めました。
残りの上部の三分の1は、カメムシようにあえて残して刈ってみました。
うちでは、出穂前後20日間大規模な畦草は禁止しております。
というのは、最も稲にカメムシが行きやすい時期で、さらに暑いカメムシが活動盛んな時期に、むやみに畦の草刈りを行うと、
畦のイネ科の草にいるカメムシを追いやり、田んぼの中に逃げ込ませ、お米のエキスを吸われ、斑点米を増やすことになるからです。
上の写真は、カメムシによる稲の食害の後で、中の玄米は、黒ずみ、いわゆる斑点米やくず米になってしまい、お米の等級を下げます。
いわゆる一等米は、整粒(簡単に言うときれいなお米)値が70%以上水分量が15.0%ぐらいで被害粒、死米、着色粒、異種穀粒及び異物(死米7%以下、着色粒0.1%以下、もみがら混入量0.3%以下、麦混入量0.1%以下、その他0.3%以下、異物0.2%以下)が
検査基準をクリアしたものが一等米と呼ばれ米袋に一等米のハンコが押されます。
ところが、落等の主要因は、斑点米カメムシにより、吸汁加害されて変色した着色粒の混入。
混入率が0.1%超で二等米(千粒に1粒以上ある)、0.3%超で三等米(千粒に3粒以上)、0.7%超で等外米に格付けされてしまいます。
つまり、千粒に7粒以上あると、等外米に格付けされてしまいます。
日本のお米の後半の農薬は、等級を守るための殺虫やカメムシの住処をなくす除草剤に力が入り、カメムシにも有効な農薬としてネオニコチノイド系農薬使用されます。
うちでも、畦草のイネ科の開花期に、カメムシがいます。ところが、お米に被害が少ないので、自己検査では、1等米程度に被害が少ないのが現状です。
というのは、今回畦にいたのは、コバネヒョウタンナガカメムシです。
ホソハリカメムシやミナミアオカメムシとくらべて軽度で済む傾向にあるからかもしれませんし、
カメムシによる斑点米被害で、とりわけ重要視されているのは、クモヘリカメムシ、アカヒゲホソミドリカスミカメ、アカスジカスミカメの3種。
ですが、田んぼで見かけることはほとんどありません。
周囲にはいるのですが、田んぼで被害が起きていないのが現状です。
もちろん無農薬なので、実際は被害が起きそうですが、起きておりません。
というのは、まず稲が健康で、窒素過多でないので、無駄な窒素がなく、細胞壁が厚く、カメムシとしては好みの稲ではないのでしょう。
(ちなみに、好みは、ヒョロヒョロで、徒長し、窒素過多か、病弱で、柔らかくて美味しそうな稲です。もしくは、周囲に稲やイネ科の草もなく、だらだら花が咲いている稲も好みです。)
実際に、試験場の調査により、カメムシの多くは稲よりも畦のイネ科などの草の方が好みで、畦草がなくなったり、稲が病弱になった場合に仕方なく吸いに行っているようです。
そのため、うちでは、田んぼの稲をまず健康に硬く育て、カメムシが食べにくい状態にしたうえで、草の刈り方に、タイミングを見てあえて伸ばしたり、あえて2度刈りして出穂前後20日間は畦の全面草刈りを行っておりません。
まだまだ試行錯誤ですが、刈った畦草は、マコモの株下の草抑えに使ったり、野菜の株下に敷く草マルチの追加分として補いに大切に刈ったその日に使っております。
畦では、畦豆(大豆)やサトイモ、ショウガ、水ナス、食用ほうずき、セロリを育てています。
お米とカメムシの関係もありますが、それだけでなく、猛暑の30℃を超す真夏~お盆までは、あえて里芋の株下に生えてきた草は伸ばし放題にしています。
最近、草マルチが一般化してきて嬉しいのですが、草マルチが足りない事件や、草退治でとにかく伸びてきたら刈ることに躍起になっている風潮も見られます。
私にとって草は、自然そのもので、草が敵とも憎き相手とも思ったことがなく、野菜の生育と草の関係を観ながら、野菜の個性、地域風土、野良仕事できるタイミングを加味して、最低限の草刈り、草マルチで最大限の効果が発揮できるように、
カボチャであれば、ツルのように。キャベツであれば、外葉のように。草マルチを野菜の延長で行っております。
地温が28℃を超えると子芋の肥大を休止していまう、直接の暑さに弱い、熱帯性半陰樹作物の里いもは、熱帯地域では、雨が多く熱帯雨林の株下の木陰で育っています。
そのため、真夏に入るまでは、里芋の大きな葉のように、株下に暑く草マルチを梅雨時期前後に行いますが、
その後真夏には株下の草を伸ばすだけ伸ばして、株下の土が28℃を超えないように、そして乾燥しすぎないようにお世話します。放任しておきます。
そして、お盆が過ぎて、夜温が低くなり始めたら、赤とんぼも飛んでくるようになるので、株下に生えた伸びた草を一気に刈って草マルチに重ね、草マルチを最大限行います。
そして、秋雨と共に、霜が降りるまで里芋は生長を続け、ねっとりと美味しい子芋、孫芋を育ててくれます。
草を刈ることは楽しみなので、刈ることで、周囲の作物が喜ぶように、手間が増えないように、タイミングと気配りが大切だと思います。
◆◇◆お知らせ◆◇◆
2019年土内容充実で、今年は、完全リニューアルで、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答
新年度は、4月よりコンパニオンプランツの混植野菜をテーマに、季節の野良仕事と一緒にご紹介していこうと思っております。
今年のテーマ「コンパニオンプランツで混植」
毎月2種類(年間24種類)のメイン野菜とコンパニオンプランツを紹介。
各野菜とコンパニオンプランツをどのように栽培するとより効果的かなど体系的にポイント解説。
9/ 4(水)-「カブのコンパニオンプランツ」「キャベツのコンパニオンプランツ」
10/ 2(水)-「ニンニクのコンパニオンプランツ」「タマネギのコンパニオンプランツ」
次回自然菜園スクール自然菜園見学コースでは、2か月後田畑の生長具合を是非目の当たりにしてみてください。
8月18日(日) AM:自然菜園講座③(自家採種)
PM:真夏の自然菜園見学会(田んぼの出穂、野菜の夏休み、秋野菜の植え付け)
★次回 8/ 8(木)稲刈りのタイミングと稲の診断です。
『無農薬無化学肥料でできる!自給稲作入門講座』
1年の反省と来年に向けて
田んぼの土づくりは、3年。稲を育てて、草が生えにくい環境づくり。3年後に楽できるように、毎年の積み重ねが大切です。
悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、3年かけて少しずつ抜本的に改善するためには、この講座では、現状の問題の真の原因を見つけ、
どうすれば、悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、自分の田んぼで改善していけばいいのかを知り、
自分の生活や仕事のペースと稲のお世話のタイミングを合わせていく方法を見つけていきます。
場所:戸倉創造館3階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ
●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)
自然菜園スクール2019 募集中~
『無農薬無化学肥料でできる!自給稲作入門講座』
1年の反省と来年に向けて
田んぼの土づくりは、3年。稲を育てて、草が生えにくい環境づくり。3年後に楽できるように、毎年の積み重ねが大切です。
悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、3年かけて少しずつ抜本的に改善するためには、この講座では、現状の問題の真の原因を見つけ、
どうすれば、悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、自分の田んぼで改善していけばいいのかを知り、
自分の生活や仕事のペースと稲のお世話のタイミングを合わせていく方法を見つけていきます。
★次回7/11(木)「中干しと出穂」です。
場所:戸倉創造館3階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ
●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)
新刊発売中!!さっそくの重刷決定!ありがとうございます。第一弾!『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)
今までの自然菜園でわかりにくかった点を見事に解説!最新技術を加え、決定版になっております。
第二弾!4/19新発売『プランターで寄せ植え野菜』
プランターは、失敗しやすいものですが、基本を守れば、とっても簡単です!今回は、寄せ植えで2~3種類の相性の良い野菜を混植し、1枚のメニューになるようにイラストと写真でまとまっております。プランタ―だけでなく、庭や菜園でも使える組み合わせなので、参考にしてみてください。
現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座』オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。
※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。