無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然菜園育ちのタネ2025コレクション 『酷暑を乗り越えた品種育成の底力』(その3-1)品種×選抜育成(自家採種)=最強

2025-02-17 17:41:45 | 自家採種

自然菜園育ちのタネの秘密【自家採種の秘訣セミナー】 ↓

第3回:2月23日(日)『自家採種強化法(野菜の力を強化する方法)』

1.酷暑で教えてくれたナスの自家採種の重要性

2.自家採種を進めるための3ステップ

3.種の力を強化するために行うべきこと、避けるべきこと

 

無農薬・無化学肥料でも育てやすい固定種「自然菜園育ちのタネ」野菜の直販

自然菜園育ちのタネ コレクション2025

※直売は、自然菜園Lifestyleネットショップで、2025年2月19日(水)10:00~ 3月末まで期間限定販売予定

トマト

1.神楽オレンジ(ミニトマト)15粒 ×【50袋】発芽率 80%以上 ※オリジナル品種

神楽オレンジミニトマト

F1(交配)品種のオレンジミニトマトを10年以上かけて選抜育成した固定種ミニトマト。【自然菜園オリジナル品種】

雨でも割れにくく、味の濃い超豊作品種。上の写真は、2024年の酷暑(最高気温38℃)の年の8月の収穫。

育てやすく、鈴なりになる容姿から、お神楽の鈴を彷彿させるので「神楽オレンジ」ミニトマト。2本仕立てがおすすめ。

 

2.シュガーランプ(ミニトマト)20粒 ×【50袋】発芽率 75%以上 

シュガーランプ

世界的に有名なミニトマトの代表格です。直径3cm程度の甘い実が鈴なりに成ります。F1品種のミニトマトに比べて、皮が薄く地力に合わせて実の数、大きさを変化せ、自然対応できるものを選抜。20数年自家採種を重ねてきた自然菜園スクール定番のミニトマト。

3.ブラックドラゴン(ミニトマト)20粒 ×【50袋】発芽率 75%以上

ミニトマト「ブラックドラゴン

ミニトマトと中玉トマトの間の大きめのプラム型のミニトマト。黒トマトなので、酸味は少なく、コクと旨味が強い。煮込みやソースに加えるとコクが増す。猛暑、長雨、干ばつなど異常気象にも強く実割れも少なく、育てやすく豊作種。

 

4.紅龍(中玉トマト)20粒 ×【50袋】発芽率 80%以上(旧名:レッドドラゴン)※オリジナル品種

わき芽かきが要らない中玉トマト「レッドドラゴン

欧米に多く日本では珍しい芯止まり品種なので、トマトで困難なわき芽かきが要らない品種。生食でも美味しいが、加熱すると酸味が出ずグルタミン酸由来の旨味が発揮できるので、トマトソースや煮込む料理にも最適。つまり、生食用トマト、加工用品種の両特性をもっている豊作中玉トマト。

【栽培のコツ】わき芽かきはしない方が長期間収穫できるが、枝が地面に着くと収穫しにくく、病虫害もでやすくなるので、実が地面につかないように背が高くならないので、ピーマンなどで使う短めの支柱(120㎝)で誘因しながら育てる。加工トマトのように高畝でビニールマルチ放任栽培もできる。

 

5.マティーナ(中玉トマト)20粒 ×【50袋】発芽率 75%以上

ドイツ伝統「マティーナ中玉

甘み豊かで皮の柔らかい中玉トマト。ドイツの伝統品種で、最も早くから生り初め、遅くまで生り続ける育てやすいゴルフボール大の中玉トマト。生食でも美味しいが、ソースにすると爽やかな風味で美味しい豊作種。

 

6.選抜アロイトマト(大玉トマト)20粒 ×【50袋】発芽率 80%以上 

アロイトマト

アロイトマトは、飛騨高山のポテンシャル農業研究所の奥田春男さんの選抜・採種技術の賜物。桃太郎トマトを固定化した高糖度で甘みと酸味のバランスがよいのが特徴です。露地でも雨よけなしでも割れにくい樹勢が強い株を選抜し、特に近年暑さに強いものを選抜。写真は、2024年の上の写真は、2024年の酷暑(最高気温38℃)の年の8月の収穫。

 

7.三仏生トマト(大玉トマト)15粒 ×【50袋】発芽率 80%以上

三仏生トマト

新潟の小千谷市三仏生の伝統品種。昭和3年に同地の細貝盛次氏が東京から「ウインゾール」種と「ポンテローザ」種を導入して。交雑後代が「三仏生」トマト。一時絶え、の農文協「地方野菜大全」には、幻のトマトと紹介されている。同地から知人を通じ手に入れ、自然菜園にむいた育てやすいものを20年選抜育成。1個500g近い大きめのサイズで、本来のトマトらしい酸味の強さが特徴。

 

8.選抜天龍在来ナス15粒 ×【50袋】発芽率 75%以上

長野県下伊那郡天龍村では、田井沢久吉さんが、東京の種苗店から種子を取り寄せて栽培したのが最初で、田井沢さんの名にちなみ「たいざわなす」と言われていましたが、地元では親しみを込めて「ていざなす」と呼ばれ米ナス系大型ナス。25cm~30cm、重さは400g~600gで、緑色のヘタに果皮は薄紫色といった、外観的にも特徴的なナス。 また味も大きなナスではありますが、肉質が柔らかく甘味が強くなっています。ステーキや、田楽、天ぷらが最高。数はならないが、自然菜園で育てやすい樹勢の強いものを選抜。収穫はじめは、通常のナスサイズ以下で収穫すると8月以降霜が降りるまで収穫できる。

 

9.選抜仙台長ナス20粒 ×【50袋】発芽率 80%以上

「仙台長ナス」は400年以上の歴史を持ち、元は、温暖地の博多長ナス(福岡県の在来品種)。寒冷地の宮城県の仙台で適応した小型の長ナスです。皮が薄く、ご当地では、小さなうちに収穫し、漬物にしている貴重な伝統品種の固定種です。

是非、本来の皮の薄さと実の美味しさを味わっていただきたく、無農薬栽培でも、酷暑でも育つように5年以上選抜育成してきました。成り始めは小さく収穫を重ね、樹をしっかり育てると、後半実を大きくしてもバテにくい。

 

10.選抜小布施丸ナス20粒 ×【50袋】発芽率 80%以上

小布施丸ナス

長野の伝統品種「小布施丸(おぶせまる)ナス」 ​​ 新潟の「魚沼巾着」に似てソフトボール大のやや扁平の巾着型をしています。 長野県北信では、この丸ナスで味噌をはさみ、小麦で蒸して作る「おやき」に欠かせない丸ナスです。(公財)自然農法国際研究開発センターで、配布していた自然農法に適した系統の中から、丸みが強く、寒さ、暑さ、乾燥に強いものを20年選抜育成。育てやすい。

蒸して生醤油や、加熱した料理は、濃厚な味わいのなかにも、歯応えを残しながらトロリとしたまろやかさとほのかに広がる甘さはたまらない。

 

11.在来青ナス20粒 ×【50袋】発芽率 80%以上

無肥料で育つ「在来青ナス

20数年前(公財)自然農法国際研究開発センターの研修生になる前から、育て自家採種を重ねてきた優良品種。元々九州の在来種の青ナスで、暑さや乾燥に強い系統。自然農法(無肥料や不耕起)で育てやすくあまり実をつけないが、大きく育った後も種が入りにくく、実はトロけるように柔らかい。我が家では、蒸ナスにし、あまりのおいしさに舌を鳴らす季節の一品に。在来青ナスについて懐かしいレポートも出てきた次第。

酷暑でも、無肥料栽培でよく育つ。肥料が多いと、育ちにくい品種。

 

12.越後白ナス20粒 ×【50袋】発芽率 80%以上

トロける旨さ「越後白ナス

新潟市の伝統品種の白ナスです。白ナスと聞くと、緑色のナスが多い中、紫色のアントシアニンがなく本当に真っ白なナス。最初は実がつかず、育ちにくかったのですが、焼きナスやステーキに加熱すると実がトロけるように美味しくかったので、自家採種を10年ほど重ねたところ、樹勢が強いものが現れ、我が家のナスの中でも最も棘が強く、猛暑でもよく育つようになりました。

 

13.選抜フルーツほうずき(大粒)20粒 ×【50袋】発芽率 75%以上 ※オリジナル品種

ナス科ホウズキ属の食用ホウズキ、南米原産です。甘酸っぱく、トロピカルな香りが特徴で、栄養価も高いスーパーフードとして知られています。長野県の自然農法実践者の細井千重子氏から、譲り受け、まずは大粒で育てやすい豊作種を選抜すること8年。その後、味の良いものをさらに選抜育成。

最晩生で、1株で大株化するため、1㎡以上の面積が必要。9月を過ぎて涼しくなると、緑のホウズキが、茶色に変色し、実が完熟するとオレンジ色のミニトマト程度の実。収穫後、数日追熟すると更に甘みが増し、南国のマンゴーやファッションフルーツなど風味豊かな甘みで驚く。霜が降りるまで成り続ける。育て方はほぼナス。

 

14.選抜極早生フルーツほうずき(小粒)20粒 ×【50袋】発芽率 85%以上

ハニ―ゴールドラッシュ

シシトウのほど小さなな樹勢にもかかわらず、旺盛に小さな実を成らす。完熟した実を落下するので、株元に、水稲の苗箱などを置いておくと、収穫が楽。通常の食用ホウズキよりも実が小さく、極早生種なので、とても育てやすく、実が着きやすい。名前の通り、ハチミツの甘味が強く、多収穫品種。追熟させるととても甘い。こぼれダネから翌年発芽してくるので、ナス科の連作障害にならないように気を付ける必要があります。

 

15.高台寺甘とうがらし15粒 ×【50袋】発芽率 75%以上

高台寺甘とうがらし

完熟果は、甘酸っぱいフルーツ

京都にある高台寺は豊臣秀吉の正室・北政所(ねね)が秀吉の菩提を弔うために建立した寺院。幻のボリュームのある実がたっぷり穫れる!万願寺タイプの甘長とうがらし。極々たまに、辛いものがある場合があるが、基本甘いシシトウ。非常に実が柔らかく、ピーマンの臭みが少なく、煮びたしで食べると他のシシトウが食べられなくなるほどの美味。病虫害に強く、育てやすいものを選抜。

 

16.岐阜在来旨辛トウガラシ15粒 ×【50袋】発芽率 75%以上

20年以上前に種苗交換会に出ていた雑ぱくないろいろな形が混じった「あじめこしょう」を実の姿形がよく、旨味が強いもの、病虫害が出にくいものを選抜育成。飛騨・美濃の伝統野菜に認定されているあじめこしょうは、岐阜県中津川市で栽培されている唐辛子。一般的な唐辛子に比べて3~5倍の辛さがあるが、アミノ酸が多く、トマト並の糖度も。韓国唐辛子のツールにもなった噂の後代種。

 

17.伏見甘長とう20 ×【50袋】発芽率 85%以上

伏見甘長とう

自家採種暦20年以上。 自然農の先輩から譲り受けた辛みがでないシシトウ。京都の伝統野菜「伏見甘長とう」。シシトウとピーマンのうまみが両方味わえ、真っ赤に完熟すると甘酸っぱいパプリカ味で、生でサラダなどでも美味しいです。育てやすい。

18.韓国とうがらし(激辛)20粒 ×【50袋】発芽率 75%以上

固定種「韓国とうがらし

通常F1(一代交配種)で、自家採種しにくい韓国トウガラシ。その固定種。樹勢が強く、実が肉厚で完熟し乾燥すると保存しやすいものを選抜。青い実や赤い実を刻んでオリーブオイルや醤油づけにすると、万能調味料に。獣対策などに有効。通常のトウガラシの辛さに物足りない方にお奨め。

【栽培のコツ】米ぬかを補うと辛くなりやすいので、あまり辛いのが得意でない方は、米ぬかを使わず、無肥料で、土が乾いたらストチュウ水などで潅水し育てるとよい。

19.選抜カリフォルニアワンダー(ピーマン)15粒 ×【50袋】発芽率 75%以上

ジャンボピーマン「選抜カリフォルニアワンダー

シシトウやトウガラシは育つのに、ピーマンやパプリカの自家採種は、難航しました。というのは、ピーマンやパプリカは、実の数が少なく、樹勢もシシトウなどより弱く、ウイルス病やカメムシなど病虫害に侵されやすくまず育てにくかったこと。さらに緑の実を完熟させて赤くなってから自家採種する際、とてもカビやすく自家採種できない年も多く生産が安定しませんでした。何種類もの固定種のピーマンの中で、このカリフォルニアワンダーはたまたま、育てやすく病気にも強い樹勢のいい株があり、実をたくさんつけ大きく育てやすい株を長年選抜を重ねることができました。栽培が安定してくれたお蔭で、ピーマンの自家採種技術を上げることもできました。今では、完熟したものは、赤パプリカとして色彩よく美味しくいただいております。

 

20.松尾山オレンジ(パプリカ)10粒 ×【50袋】発芽率 75%以上 ※オリジナル品種

巨大パプリカ「松尾山オレンジ

元々パプリカは、高温多湿な日本では、露地栽培が難しく、慣行栽培のパプリカはハウス生産が主流です。大型パプリカは、そもそも露地で育ちにくく、自家採種まで至らず一時は、あきらめていました。そこで、先述したカリフォルニアワンダーがほぼパプリカだったので、それで満足していました。ところが、10年前に自然菜園スクール卒業生の松尾さんの家で大型パプリカが自家採種できているということで、タネを10粒ほど譲ってもらいました。当初、発芽率悪く5粒しか発芽しませんでしたが、その中で、樹勢が良い3株から自家採種をしながら10年間選抜を重ねたところ、6年目くらいから急に育ちがよくなり、「品種に勝る技術なし」で、シシトウ並みに育てやすく肉厚なオレンジパプリカ品種になりました。

【栽培のコツ】※最初の花5~10は、咲いたら実をつけずに摘花し、まず樹を育てます。その後、1カ月くらいピーマンとして(写真左下)収穫、その後、太い枝のみ完熟させると枝が折れそうになくらい大きなパプリカが鈴なりになります。

 

1/2ページ 

〈次〉

キュウリ・カボチャ・マメ、稲など

 

 
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自然菜園育ちのタネ2025コレクション 『酷暑を乗り越えた品種育成の底力』(その2)8年以上の品種育成

2025-02-17 15:10:52 | 自家採種

 

★自然菜園育ちのタネ『レギュラー(年間販売)』は、

つる新種苗さんのキーワード「自然菜園」検索で、22件の自然菜園アイテム絶賛発売中~。

★自然菜園育ちのタネ『レギュラー(年間販売)』で、新発売「真黒長ナス」

日本初のF1(交配)品種でいまだに大人気の千両2号ナスの片親だろうとしても有名な「真黒早生」ナス。それを自然菜園で育てやすい根張りの良いものを選抜育成したのが、「真黒ナス」、早生ではなくなり、中早生で、樹勢が強く、より育てやすくなりました。

実は、中長タイプと長ナスタイプの2種類が昔からありました。ところが、長ナスタイプの「真黒長ナス」は、すでに絶えつつありました。

そんな20年以上前に、当時まだ発売していた旭日農園さんの最後のタネをつる新種苗さんに譲ってもらい、育てましたが、なかなか育ちにくく、育成に10年以上かかり、今年から販売しております。暑さに強く、暑くても色が褪色することなく黒いまま収穫できます。円筒形となるので輪切り調理しやすく焼きナスは最高です。

左:真黒長ナス、右:仙台長ナス

仙台長ナス」は400年以上の歴史を持ち、元は、温暖地の博多長ナス(福岡県の在来品種)。寒冷地の宮城県の仙台で適応した小型の長ナスです。

仙台長ナス

皮が薄く、ご当地では、小さなうちに収穫し、漬物にしている貴重な伝統品種です。

現在は、漬物用に特化したF1品種「紫紺仙台長」のように、大量生産にむいた交配種が主流になっております。

是非、本来の皮の薄さと実の美味しさを味わっていただきたく、無農薬栽培でも、酷暑でも育つように5年以上選抜育成してきました。

自家採種歴29年。トマトだけで47品種以上。ついに、『自然菜園育ちのタネ』始動~。

 

前ブログのつづき、

固定種とは、親、子、孫と代々形質が変わらず固定っされてきた品種の野菜のタネ。

「固定種」と一口で言うが、、、

固定種の中にも、色々なタイプがある。所説ありますが、おおざっぱに言えば、以下の通りです。

ちなみに、今流通している野菜のほとんどが、F1(交配種)、2種類以上の固定種

 

1)「一般栽培固定種」=一般市販品種

種苗メーカーが、固定させた原種をもとに、種苗農家さんが、種子生産したもの。人工交配や隔離する環境で、交雑を防ぎながら、大量生産を目的に、種子専用の化学肥料や農薬を用いて、国産もしくは、人件費などが安い海外で生産される固定種。一般的に、種苗メーカーや農協、ホームセンターで購入できる固定種。

 

2)「純系(種)」:門外不出

いわゆる種苗メーカーなどで、F1(交配種)の親に使う固定種は、「純系(種)」と呼ばれる遺伝子の同一性が高いレベルの個体群の固定種。

一般栽培種に比べ「純系(種)」は、自家受粉をできる限り繰り返し、遺伝子の組成をできる限り同一に近い状態にした個体(群)。遺伝子の同一性が高いレベルの個体群なので、人間ぽくいうと同族間での結婚を繰り返した(近親婚)遺伝子。固定種の中では、最も弱いタイプ。試験場や種苗メーカーがF1(交配種)の親として管理していることが多いです。

それと対局なのは、

「在来種」:貴重

農家さんが代々自家採種を重ね、地域に根差した固定種。農家さんによっても、農地の土質、選抜基準がことなるため、雑ぱくな多様な遺伝子を含む固定種。この在来種を材料に、試験場や大学、種苗メーカーさんたちが、選抜、育成することによって、「一般栽培固定種」として販売されたり、地域で復活することがある。

 

「育成種」:わずか

試験場や篤農家さん、愛好家の方が、F1や雑種から選抜を繰り返し、新たに生み出した固定種。市販の種子で、○○育成(種苗メーカー名)がついている品種。F1にする必要がない固定種。また、自然農法の種子のように、自然農法の栽培に適した種子の生産を目的に、研究開発(選抜育成)された固定種。

 

今回ご用意した『自然菜園育ちのタネ』は、農家さんが、農薬化学肥料を用いて大量生産するために開発したものではなく、一般市販固定種や、種苗交換会で守られてきた在来種や、優良交配種(F1)を8代以上選抜育種固定化して、

自然菜園で選抜固定育成してきた無農薬家庭菜園、自給菜園で、育てやすく、美味しい自家採種可能な固定種の品種の総称です。

 

たとえば、「ふかちゃんカボチャ」は、20年前に手のひらサイズ(500g)のミニカボチャの固定種を育成したく、ヴィルモランみかど社のF1(交配)種「坊ちゃん」を固定したくて、10年選抜育種しましたが、ついにはできませんでした。

そんな中、友人(深澤さん)の畑で、坊ちゃんのようなミニカボチャが自生していると聞いた時は、ときめきました。

すぐに、そのカボチャを譲ってもらって、かれこれ8年以上かかりましたが、理想的な300g前後のミニカボチャに固定することができ、収穫から1カ月くらい追熟すると栗のようにホクホクで、冬至まで日持ちがする品種育成することができました。ただし、数パーセントですが、赤と緑のまだらなカボチャが出ることがあります。味はその方がよいことが多いので、「当りくじ」だと思って自家用に育てていただければと思います。

オリジナル品種:ふかちゃん南瓜

ふかちゃん南瓜

追熟を重ねると、コク深くねっとりとしたカボチャで好みで追熟加減できます。

 

プランターでも育てることができる固定種のミニズッキーニ「バンビーノ」も最近育成が終わりました。

多収

左がブラックビューティー、右がバンビーノ

ブラックビューティーは、固定種のズッキーニです。ズッキーニは、ほとんどがF1品種ばかりです。つる種苗さんでは、ズッキーニ自然菜園固定種として販売しております。

15~20㎝位の小さい実がたくさんつきます。

スペースが狭い家庭菜園や、自家用を目的とする場合、

実が一般的な大きいものよりも、コンパクトで、美味しくたくさん収穫できた方が嬉しいので、自給用に育成しました。

中でも、絶品なのは、「自生バテシラズ」キュウリです。

バテシラズは、お世話になった(公財)自然農法国際研究開発センターの人気品種で、1~3号まで3種類ありました。

現在は、自然農法交配種(F1)のバテシラズ2号バテシラズ3号が、収量が多く、美味しいキュウリとして大人気です。

オリジナル品種:自然生えバテシラズ

この「自然生えバテシラズ」は、F1のバテシラズ2号キュウリの採種果を直接土に埋め、自然生え(こぼれダネ)で生えてきたF2品種を味と育てやすさを最優先に、10年以上かけて固定させた固定種のバテシラズです。バテシラズ2号よりも一回り、(通常のキュウリより3~5㎝)短く、食味風味が最高で、上手に育てると、1株から80本以上収穫可能です。

元々優秀な自然農法のF1品種なので、偶然我が家に転がり込んできて、うちに馴染んでしまったオリジナル品種です。

 

去年新発売したオリジナル品種「紅龍中玉トマト」は、旧名「レッドドラゴン」です。

もともとF1品種の中玉から、日本では珍しい芯止まり品種が出たので、それを10年以上かけて固定化したものです。

日本のトマトは、非芯止まりタイプで、支柱が必要です。

ヨーロッパタイプや加工トマトには、支柱がほとんどいらない芯止まりタイプがあります。
芯止まりは、途中で上への伸びが止まり、代わって、わき芽を伸ばすことで横に生長を続けるタイプです。

オリジナル品種:紅龍中玉トマト

「紅龍中玉トマト」は、日本では珍しい芯止まり品種なので、ナスやピーマン程度の短い支柱があれば十分で、わき芽かきが一切要らないので、

100㎝程度の支柱などに誘引して収穫するだけでよいので手間いらずです。

紅龍中玉トマトは、生食はもちろん、加熱しても酸っぱくならず、雨でも実割れがほとんどせず、プランターでも育てやすい多収の中玉トマトです。

つづく 

品種に勝る技術なし

自然菜園育ちのタネ2025年コレクション

2025年2/19(水)10:00~販売開始予定。各【50袋限定】 ※期間限定2025年2/19~3月末まで

「自然菜園育ちのタネ2025年コレクション」
「自然菜園育ちのタネ」は、無農薬家庭菜園、自給菜園で、育てやすく、美味しい自家採種可能な固定種の品種を厳選しました。自然農・自然農法・有機農業にむいた、低投入(無肥料)型で、草や虫を敵とせず、自然共生しやすい根張りの良く、収穫後保存性が高い品種育成を数年かけて育成しました。各自の地域風土や農法に合わせて是非、自家採種してみてください。

 

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