自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

家族同士になった意義(後編)

2013年10月12日 | 健康のための心の波動



 親を分析して、統合された自分を探す  平成25年10月12日

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 10月10日のブログの続きとなります。                                   

”何故、自分はこの場所で この家族を選んで

うまれてきたのだろうか?

一体、自分は、今生で何をしようと、決めて

生まれたのだろうか?”


こうした疑問を素直に自分にかけてみる。

人は、課題がまだ、残っているからその課題を果たすために、

試験問題として適当な体験を与えてくれる環境と、男女の

カップルを、両親として、自ら選んで生まれてきた。

 

その答えを出すために、”自分の両親を分析してみる

ことが、一つの方法だとレッドフィールド氏は言う。                              

ジェームズ・レッドフィールド氏は続けてこう書いている:


”両親が、お互いに異なった考え方を妥協させようとして

生ずる争いを私たちは眼にしてきた。

子供だった私たちは、この若い二人を自分流に理解していた。


そして、この個性的な二人の間で生長し、社会に出ていく

間に二人の生き方を統合して、自分のものとしてきたのだ。“ 

                               

そして、両親のそれぞれ正反対な気質を見つけたとき、

その二人の人間の間で生活することの課題として、

こう述べている。

 

“わたし達の課題は、両親の考え方を統合して、

より優れたもの、より、真実に近い生き方を

示すものを創りだすことである。


私自身の場合は、父は 世界をポジティヴで

楽しいもの、素晴らしい冒険に充ちた物と、

常に想いたがっていた。

彼は霊性に欠けた俗物で 楽しみを追い求めては、

失敗したり 期待はずれに終わることが多かった。

 

生長するにつれ、私は、この繰り返しに気がついて、

冒険にもっと、戦略的な方法をとる必要を

感じるようになった。                            

 

一方、私の母は、世界は霊的な場所であると

知っていたが、それは宗教的で自己否定的な霊性だった。


彼女は自分の冒険や楽しみをすべて、犠牲にして他人を

助け、世界中の苦しみを解決しようとした“

と自分の両親を分析したうえで


“こうした二人の間に私が生まれたのは、

どんな意味があったのか?

 …略   

父と母の違う生き方を見続けながら、今、

一歩さがって、この状態を見てみると、

私にははっきりと解決法が見える。

母のように、深い霊性をもって、世界をより良い

ものとしようとして 人生を送ることもできるし、

また、父のように楽しさと冒険を追及する

人生でもよいのだ。

 

人の使命は、その人が最も深い霊感を感じた

ところにあるのだ。

そして、私は、自分の人生の基本的課題は、真の霊性を

理解することであるのに気がついたのだった。”

と 続けさらに                      

 

”こうして、両親の人生と二人の考え方の

最も優れた部分を統合することによって、

私は彼らの人生の目的をある意味で完成し、

今も二人の進化を助けているという感覚を

得ることができた。”と結論に至る。


両親を選んだ理由、二人の資質長所を伸ばし

自分自身その長所を統合させることで

こう生きたいと直感的に感じていた自分を

創造していく。


両親の役目はそうした統合された自分自身

に気づくための、一つの生きたサンプルライフであり

同時に、反面教師でもあった・


具体的な両親の資質・・・・

母が憧れていたもの、父がやり遂げたこと、

二人が、志半ばで終わったこと、父の理想、母の理想、

などなど・・


自分が 二人の間に生まれてきて、両親の長所を

合体させ 両親の生涯を統括させた 自分色とパターンの

作品が完成する。

客観的に二人の人間の生き様を観察して

見直すことによって、きっと、心の中に

残っていた、コントロールドラマも溶解していくだろう。

私たちの遺伝子には、父から男性的要素、

母からは女性的要素、両者の資質が

ミックスされている。

 

はたして、 

男性性と女性性のバランスがとれているかどうか?

統合されているかどうか?


男性性と女性性がプラスとマイナスの電気の

ように、陰と陽として心身を健常に保っているか?             


実はこれが 

内なる自分の本質エネルギーに繋がる、大事な条件

だとカールユングをはじめ 著名な心理学者たち

は述べている。

その両性の統合性が 自分自身の中で、

取れているかどうか判断する指標が挙げられている。

それは、

”一人で住んでいても、穏やかに暮らせるか”


具体的には 次のような要点を含む:

・ 一人で生活していても、やる気を失わないか?

・ 自分で たまには、手料理を楽しめるか?

・ 食事中、鍋に箸をそのまま突っ込むのではなく

優雅に楽しんで 料理を食卓に並べたり、盛り付け

を楽しんだりする余裕や時間があるか?

 

・ 時には 一人で食事に出かけるのに抵抗はないか?

その時でも、まるで恋人と一緒の時と同じように、

食事の時間を楽しめるか?


・経済的に自立しているか?


・将来の夢があるか?、

その設計を 具体的に立てて準備や交渉など、

一人でこなすことができるか?


・ 余暇活動を、楽しんでいるか?

 

こうした類(たぐい)の日常生活を一人でこなし、

充実感を味わっていると答えられたら

その人の”男性性と女性性”は”統括”され

バランスがとれ”、”内なる安定に向かっている”と

レッドフィールド氏はいう。


セラピストである、バービル・ヘンドリックスが

あなたの望む愛を得るには” という著書と

”愛を持続させるためには” の著書の中で次のように、

指摘している。

 

”自分のエネルギーをどこかほかの所に求めている限り

私たちは権力闘争そのものの男女関係に陥ってしまうだろう”

 

権力闘争に巻き込まれる人間関係は 自分と繋がらない限り、

何度でも自分に訪れるかもしれない。


私たちにその必要がなくなるまで 似たようなドラマ

起こり続けるだろう。

                                  

コントロールドラマを克服する時、それは 

自分が”内なる自分”を信頼し、”内なる自分”が 

さらに宇宙的規模の意思とつながっていることを認識して、

本来の自分は、”愛と安らぎ”を享受している存在で

あると気が付くときかもしれない。

 


参考)

ジェームズ・レッドフィールド ”聖なるヴィジョン” 角川書店 1998



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