自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

科学の限界と医学の限界

2013年10月22日 | 健康のための心の波動

免疫作用を阻む”歪み”とは?   平成25年10月22日

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内田医師の場合、ご自身が多くの疾病で次から次へと、

病気に襲われ苦しんだ。

著書によれば,扁桃腺炎、慢性盲腸炎、痔の痛み、

萎黄病(いおうびょう),先天性肺動脈弁・弁膜症肝炎、

子宮内爆炎、関節炎、心不全、等々の疾病を抱えて

療養途中、勤務先である医局を 辞職までした。

 

次々にこうした病の治療を余儀なくされた、体験をもとに

内田医師は身をもって、薬や手術の副作用を知る。

近藤医師は、胃癌は、切り取る手術せず、温存療法を

すすめている。

その理由は、術後の生体機能が弱まるのを多く見て

こられたからだ。

 

リンパを含めて 癌の部位とともに、摘出してしまうと

体は弱る。 

術後の副作用が尋常でないことを、内田医師自身も 

体験している。

 

”扁桃腺炎で、摘出したのちも、扁桃腺炎の原因が除かれて

いないために、今までは、扁桃リンパ腺に限局されていた

炎症が、周囲に広がり、咽喉全体から口腔内にまで腫れ、

首から肩へかけて板を張ったような筋肉の懲りに 長い間、

悩まされ、細菌感染防御の役目をしているリンパ腺を

成人になって、摘出することは間違いであることを、

わが身を持って納得できました。

                                   

盲腸の手術や、肛門全周にわたる、内痔核の手術後は、治って

縮んだため、便が細く、痔の痛みも依然としてなくなりません

でした。”

 

内田医師は、生命の不可思議な働きも 同時に知る。

 

”肝炎で障害を受けた肝臓細胞は、修復や再生が難しく、

慢性肝炎は肝硬変に移行することが多い” 

と専門医学校で教えられた内藤医師は、自分の 肝臓機能

検数値が次第に悪化してくるにつれ、悲観的になったという。

体力もおち、学位の研究も中断した。

                           

その時、担当教授から、

”人智を超えた内臓の巧妙な働き” が生体には備わっている

という自信に満ちた励ましを聞き、内藤医師は、深い感銘を

受けたという。

 

”病気が悪化すれば、必ず、死へつながるものだと思い込んで

いた 恐怖心から何となく救われるような思いがしました” 

と記している。

 

”医学だけではなく、その道の達人、専門家といわれるような

人は、人間知を超えた、何か偉大な自然の力直観していられる

のではないだろうか、とその頃の私にもおぼろげながら感じた

ものです。”

 

内藤医師が 次に、敗血症になったときは、発熱の効用自ら

体験する。

 

”私が敗血症になったときも、発熱について自ら貴重な体験を

しました。

40度の高熱が続き、往診の医師が毎回解熱剤の、注射をされま

したが、注射のたびに多量の汗とともに35度まで下がりますが、

間もなく悪寒戦慄の後に40度に上がるといった繰り返しの内に、

ついにショック状態となって、緊急入院になりました。

 

この時、院長先生の声が意識モウロウとなっていた私に強く

聞こえたのです。


’熱は出しっぱなしにするのが良いのだ。解熱剤で一時は

下がっても原病が治っていないからまた上がる。

そのために心臓衰弱を強めるばかりである。熱型をくずすな!’

 と、どなっていられたのです。


このような発熱の考え方を体得した私は其の後の受け持ち

患者さんに応用して、全例好結果を得ていますので、発熱は

生体の不可思議な、自然治癒力の大切な要素であると確信し、

断言できるのであります。”

 

自然治癒力の一つ、免疫力についても内田医師は次のように

言及している。

 

”細菌やウイルス、カビなどは、自然界に存在しているもの

あり、たとえ、感染しても健康体には、殺菌作用’があるので、

発病せず、しかもその菌に対する免疫ができるというような

不可思議な生理作用が働いているのです。”

 

ですから、感染し発病するためには、これらの生理機能

停滞し、菌を受け入れ増殖させるに適当な生体側の歪み 

がなければならないはずです。”

 

その生体の歪み とは何なのだろう?

”癌の問題にしても同様のことが言えるのではないでしょうか?”

と内田医師は問うている。

 

つまり、癌細胞に変化する際、何等かの原因があるから、

あるいは何らかの歪みや障害を生体がもっているから、

増殖を許すということ・・・

 

その真の歪みの原因は、まだ、明確ではない。

学者や医師たちは簡単に”免疫異常”説を説いても、

根本的要因にまで触れ得ることはない。

 

根本的要因とは、元来、正常に営まれている生体の免疫力が 

何を持ってして異常になるかということだ。

病気になるには、免疫異常を起こす それ以前の根本的要因

があるはずだ。

内田医師は、研究の段階ではその根本的要因を探るより

現象面の研究に終わってしまっているという。

 

”世界中の学者が現在、癌の免疫学的・生化学的研究

取り組んでいるのですが、肉体医学の研究はあくまで、

現象面に現れた事に対して、つまり、結果に対する研究

になっているのです。”

 

内田医師の生化学的研究の方向性が確信の原因をつかむまで

至らないという話はアポロ宇宙飛行士、第4期生ギブスンの

言葉と その理論上、重なる。

 

ギブスンは言う。

科学にできること は、さまざまの事象が、いかにして

生起するか説明することだけだ。

そして、説明というのは、実はある’レベルの無知’を別の

レベルの無知に 置き換えることでしかない。

 

その先は、まだ、誰も、説明できない。現代物理学は 

この意味では、無知なのだ。

根源的な “なぜ?” という問いかけを、いかにして?”

に置き換えて、説明をひねり出してきた。

 

根源的 な なぜ?”、存在論的 な ”なぜ?“に科学は

答えることができない。”

科学は、エネルギーなどというものが、なぜ存在するよう

になったのか?物質とはそもそも何なのか?

こういった、問いに 何一つ答えられない。

 

科学にできることは、ただ、物事をよりよく定義すること

だけと言ってよいのではないか? 

科学の根本的限界はここにある。”(*1)

 

このギブスンの言葉の中で、”科学” というところを

”肉体医学科学的研究” にエネルギー”を”癌細胞”に、

物質”を”肉体”に、置き換えると、こうなる。

 

”医学は癌細胞がなぜ、存在するようになったのか?

肉体とはそもそも何なのか?こういった問に何一つ

答えられない。

医学にできることは、ただ、病気をよりよく定義すること、

医学の根本的限界はここにある。”

 

さて、内田医師は ”生体の歪み”を造りだしている原因の

未知の領域に関して、次のように、述べる。

 

”肉体と精神との相関関係を考えますと、生きている人間

の新陳代謝には精神作用が影響していることは無視できない

と思います。


我々は、どのような最近やウイルスが侵入しても健全な

生理作用さえ営んでいれば、これを防御する作用が,

人間の体にすでに備わっているのですから、常に

生体の自浄作用が完全に営めるようにこれを主導する

精神面、つまり 心の持ち方を健全にすること、

大切であると考え、この方面の研究が

今後発展することを願ってやみません。”

 

現代では心療内科の研究も進み、心身一如の医学論は、

一般的に受け入れられ 定着してきた感がある。

心の持ち方~と内田医師は述べている。心の持ち方を健全に

すること。

それは、常に希望を持って、良い方向にすべては進んできたし 

進んでいるし、これからも進むほかないと確信もてる状態

もあるのだろう。

 

 

参考: 

1”宇宙からの帰還”  立花 隆 著 中央公論社1994年版

2”生命医療を求めて”   

心とからだの不思議なしくみ” 内科医 内田久子著 

平成7年日本教文社発行

 

 

 

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