局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

家宝~料理ノート

2007-07-22 15:11:11 | 家族あれこれ(犬も含めて)
娘が本棚の隅から こんなものを掘り出してきた。



今頃珍しい B5判の糸綴の大学ノートである。
私は大学入学で上京し、最初二年間は親戚の家にお世話になってそこでご飯も作ってもらっていたのだけど、二年後に弟がやはり上京してきたので、マンションを借りて二人暮らしをすることになった。
そこで、初めての自炊生活に入る私のために、心配して母が作ってくれたのがこのノートだった。



母のきちょうめんな字で、そんなにめんどうでないお惣菜などがピックアップして、和洋中バランスよく書いてある。
結構私も活用したのだろう、調味料のシミとかページ毎についている。



ご丁寧に巻頭に ご飯ものとかスープ類とか料理の種類別に目次が作られページもふってある。(さすがA型の完全主義者である 一緒に住むと結構窮屈なんですが w)

母は料理が好きで今でも得意である。普通のお惣菜はもちろん、私の小さい頃からおやつは手作り、その当時パンなども酵母を冷蔵庫に保存しておいて定期的に焼くほどだった。同窓会で私の誕生日会によばれたって友達が今でも 「局の家の誕生会の料理はすごかった、毎年よばれるのが楽しみだった」って言ってくれるくらいである。かなり張り切って作ってくれた記憶がある。


娘曰く

「ばぁばって本当に几帳面で真面目だよね」
「ママって愛されてたんだね」

まあ 確かにその通りかもしれない、ちょっとしんみりはしたけど・・

でも母はいい教師ではなかった。女手も多かったし、何かと忙しい家だったので 私は殆ど台所に入るスキはなかったし、母はかなりのせっかちで完全主義なので、おぼつかない手つきで包丁を握る私を辛抱強く見守るってことができずに 「もうあなたはいいから、宿題でもしてなさい。後は私がやるから」と言って台所から追い出してしまうタイプだったからである。
おかげで料理はともかく 裁縫など全然できないで育ってしまったではないか。家庭科の宿題とかみんなやってくれたから(責任転嫁)

で、話はノートに戻るけど、娘に 「これはバァバが一生懸命作ってくれたから家宝みたいなものよね。今度あーたが一人暮らしするとか嫁に行くとかする時は持っていっていいから、大事にしなさいよ」と言い 二人でパラパラページをめくっていった。

突然、娘が爆笑

「これ見て!超受けるんだけど」

「ニース風サラダ」というこ洒落た題名のレシピ。要するにポテトサラダの一種のレシピだったんだけど 材料に 「馬鈴薯 4つ」と書いてあったのだ。

「ニース風ってレシピで バレイショって受ける さすが バァバだね」
「そう言えばね、おじちゃん(私の弟)の友達がバイクで遊びに来たとき、その子のヘルメットのことを鉄カブトって言ったのよね」

二人で涙が出るほど笑ってしまった。母もくしゃみしていることだろう。
コメント (4)
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