
届けてくださった箱をあけて、感謝です。さぁ、まずは、戦前の金沢を懐かしむ親族に届けにいきます。
食の細くなった大叔母が、笑顔で手にとって、家族の昔語りをするのを聴いて、大丈夫っと、私が安心して。(微笑)
いつもなら、すぐに、愛車で走り出すのですが……。
ふと思い付く。自家農園の野菜をくださる、一人住まいのご年配の方に、無病息災を願う詞を添えて、二つばかり、お分けする。
「願ってもらうのは、ありがたいわ。いいわね、あなた。」
マスクの奥で、ほんのり笑ってくださる。
そして、我が家も感謝していただく。
半夏生の頃に、無病息災を願う、金沢は前田さまの習わしに。祖父達が暮らした街のゆかしさに想いをはせる。
登志子さん。今年もありがとうございました。お蔭様で、我が家は今年も元気です。