「垢組」
湯だまりに寄せて色香の散紅葉 弥生姐さん
おだまりと野荒しの愚痴たたかれる 美川
遠き日のたまりご飯に祖母の顔 唱和
民たちは苦虫たまり捨て場無し 波険
ぬくだまり猪寝たる跡爪の跡 トロル
水溜り冷えしこの日の板氷 手水
「城組」
小金持ち溜まりすぎたと派遣切り 恵比寿
吹き溜まり堪忍袋も溜まりすぎ 大酷
甘下り糞だまり成す渡りもん 馬厩務
正時価はたまり溢れて価値も無し 古物商
風俗も人生色々ヌクだまり 恋墨
たまりかね密か密かの放屁かな 太白