泥水地の集水路、草で覆われてトンボの産卵が出来ない。水稲がなぎ倒された部分には、シオカラトンボとオオシオカラトンボのオスが群れているが、メスは少ない。
猪に水稲が全滅させられたので、気落ちしながらも水路の草を抜く。「ここは田圃でないからなあ…」
ようやく水路の草取りが終わり水面が顕わになった。顕わになった部分からムギワラトンボが産卵を始めている。少しは血圧も下がるというものである。
水路脇に植えた水稲数株は、まだ荒らされていない。近日中は「自明の理」なので、「喰う前の灯」でなくて「空前の灯」に近い水稲の穂を刈り取ってしまった。倒されると羽化台にもならず、蜘蛛の巣も水稲を食料にする小昆虫も被害を受けるからだ。
とは言え、南魚沼の農家出身の小生としては「罪悪感」を感じた「穂切り」だった。
撮影出来なかったトンボがいて心残りだった。なぎ倒された水稲の向こう側のコナギの上で産卵行動をしていたヤンマ種、ギンヤンマに見えたが、翅端が薄墨色になっている。産卵行為もコナギの裏側、水中でなかったのが怪訝だったけど図鑑は見ない…。