トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

廃魚せずに廃車復活戦

2017-11-03 | 今日は真面目に
 試作品、試行錯誤の「使えない・止まらない」の果てでギョーさん作ってしまった魚体のピース。見れば見るほど「ピース!」な気分とは程遠くなる一方なのだが、もう一方では「存分に切り刻んだ」と言う贅沢感もある。不要となり頂き物の材だから消費しても懐具合に支障はない。

 とは言うものの、制作過程で消耗品やら新規購入の工具などが発生し、こちらで懐は痛む。ところが多くのパーツを切り削り磨く作業を10月のほとんど、朝食前から夕食後まで作業を続けたせいで、親指や尻に傷みが出てきた。まるで「臀痛」である。
 小生の場合、過労死は在りうるとしても鬱や自死には至る事は無い労働環境なのに「御身大切」の気遣いが不足で「また!、傷かい」とシップや絆創膏が欠かせなくなった。

 また再利用    残り物を集め一体分
 与太話は棚上げし本筋に戻すと、この却下品、焼却するには惜しいから寝落ちしつつ真剣に用途を探ってみた。「横倒しにしてパタパタさせるプルトイ」や「三輪にしたプルトイ」など浮かんではみたもののしっくりしない。そこでプルトイの呪縛から逃れるべく「魚、本来の動き」に徹してみた。これがドツボにはまり「一発逆転」と言っても良いだろう。

 蛇蛇行装置を転用   操作台は新規製作 
 箱に放り投げた部材が全て利用できる訳でもなかったが、いくつかのピースを再度切り出して調整し組み立てた。動きを伝える機構は短くて廃棄した「ヘビの蛇行装置」を使用できたのだが、見栄えを考えて作りなおした。仮組み立てで動作確認をすると、ここはいつも期待と絶望の狭間であるけれど、今回は「してやったり!」の結果だ。

 動作確認を慎重に行った結果、魚体を構成するピースの歪が体軸水平では顕在化しやすく、姿勢が乱れやすい事が判明した。そこで魚体の体軸を尾鰭側に傾斜させる事でカバーした。こうすると常時尾鰭側に曳く力が存在するので体勢の歪みが減少する。
 操作は左右にレバーを動かすだけの単純なものだけれど、魚の動きを制御している感覚がダイレクトで、小生的には「遊べる玩具」となった。結構リアルな動きで飽きが来ないのだ。
 まあ、これでは「幼児の玩具」から逸脱感もするが、要は遊び手次第だから「これでいいのだ」。プルトイでの失敗が「泳ぐ魚」と言う別物になってしまったものの「泳がせる」リアル感は、こちらが格段に向上している。ひょうたんから駒でなく「ひょんな事から泳ぐ魚」であるものの、ここに至るまでに小生も随分泳いだし泳がされた。ところで小生、水の中では泳げない…。