トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「神様、仏様、ギンヤンマさまー!」

2024-10-10 | 小父のお隣さん

 小生は水域内の除草に汗を流していたのだが代表が棚田の水稲を刈りに来たのでお邪魔虫をしに畔まで行ってトレイルカメラの活用報告書の内容などで話をしていたところに一匹のトンボが頭上を通ったのだ。

 ああーっ、それは紛れもなくギンヤンマのオスだったのである。今期は絶望視し、まさかこの期に及んで視認できるなど考えても見なかったのである。そんな感想を代表に漏らした所「居ないときに飛翔していたかも、でしょう…」と至極平凡真っ当な返事だった。それはそうかも知れないけれど孤爺が居た時に視認、または撮影できていなければ「記録に値しない」フイールドなのである。

 かのオニヤンマ様は棚田を一周もしないで上昇し去っていったのだが「今期初見!」である。ただ撮影する機会がなかったから「視認に口無し」であって記録表にチェックを入れてお終いなのだった。今期の思わぬ作業の連続で辟易した日々なのであるが、これで多少は気分が回復して泥水池の水面を開くのと砂泥の浚渫を頑張るのである、ここにキッパリと宣言する!。これは永田町や霞が関よりも確固たるお約束だ。たかだか一匹一種のトンボに絶望死せずに済み「視認に口無し」と言えど今日は良い日だ!。


トンボ池のコナギ・カサスゲ・カンガレイ抜去

2024-10-10 | 水辺環境の保全

 水源地の復旧は最優先事項なのだがスコップや鍬で片付けられる規模ではないので、とりあえずは県の担当課が現場視察してからの判断決定が待たれる状態では座して待つより他の目白押し作業を片付ける必要もあるのだった。

 上の池の流入路の整備を終えて、この日はトンボ池のコナギ抜去に入った。同じ系統のミズアオイはバッタやヨトウムシに食害され全滅の憂き目を見たのが昨季で今期は復活しなかった。しかし発芽当時「わあ!出てくれた!」と思ったのは結局はコナギで憎さ百倍なのである。コナギは親の敵でも無いのだが他の水域植生と調和しないのが困る。我が物顔で周囲を席巻してしまう性格の輩は浮世にもたんといるけれどコナギもその類いなのであって年年歳歳抜去を続けているが根絶されない。まあ、埋蔵種子も多量なのだろうから仕方がない。

 コナギと合わせて水域内のカサスゲも抜去し大株になったカンガレイは鍬を打ち込んで抜去する。コナギは掻き取るだけで排除できるけれどカサスゲは「ウントコショ、ドッコイショ」とやらねばならない。トンボの羽化台にと春に発芽したカンガレイは越年させると座布団一枚ほどにもなるので鍬かスコップを用い根茎ごと掘り出さねばならないのだった。

 この作業を行う前に今期の役割を終えたミソハギを刈り取り、抜去したものを放り投げ易くしておく。これは選択的に行う必要があるからどうしても手鎌で刈り取りである。この日も10月と言うのに真夏日になって糞暑いし、作業を終わればズボンも眼鏡も泥だらけだ。どこで見ているのか良くしたもので空域も水面も開けると早速トンボの飛翔数が増える。増えれば産卵の機会も増すのだからやらなければならない作業だ。とは言え、こんな泥まみれを行うのは小生ぐらいであろう。まあ、泥まみれより裏金まみれになりたいけれど見果てぬ夢であって、トンボまみれの方が現実だ。