トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

流れぬ所に泥溜まる・・・

2024-10-09 | 水辺環境の保全

 前日に引き続き絞り水が運んだ泥土の浚い出し作業だ。立ち込むと泥土を盛り上げる場所まで遠くなるから長柄のジョレンで立ち込まず打ち込んで引寄せる事を続ける。ゆっくりと引寄せても泥土であるから表面から崩れ離脱して陸に落とせるのは3~4リットル程度なので延々粛々と打ち込んで引寄せて積むのを繰り返す事になる。溜まった砂泥は「溜めたくて溜めた砂泥」なので、結果的には池の水深を保つ役割があるけれど昨今のゲリラ豪雨のゲリラ出水では水域全体に拡散する微粒子の砂泥は半端でなく池の水深が20cm未満になってしまった。中央部は浚渫の手が届かないけれどせめて岸辺から浚える範囲は浚う事で池の寿命を延ばしたいのである。そのための沈泥部なのだ。

 細い流入路から広い水域に出れば流速は衰えて重い砂泥の粒子から堆積していく。ところで永田の田んぼ、あっちとこっちが根本的に堆積の仕方が異なるのは、あっちは軽い金泥から徐々に重い金泥に移し替えると言う意思が存在する事である。まあ、どちらにしても共通するのは流れぬところに溜まり易いのは同じだろう。あっちは浚った金泥の行方は不明だがこっちの砂泥は水域の堤や法面の補修に使う・・・。この浚渫作業中、泥地と化した水面ギリギリの部分にマユタテアカネが連結打泥産卵しに集まって来る。そうなると産卵された場所を崩す訳にもいかずしばしながっめてから撤退遁走した。気持ちだけ数日待って再開しよう。