台風15号に因る取水升への土砂流入と表層崩落で排砂バルブが埋没し断水の憂き目と成ったのだが3日には通水に至った事は昨日の記事に入れた。しかし復旧作業の顛末記事は終わっていない。
その顛末の続き。取水地の惨状は見た目ほど酷くは無くて、どちらかというと河床低下で取水不能になる事を恐れていた左岸側に土砂や流出物が堆積して天然の堤を形成してくれた結果、その点はラッキーだった。
取水升は傘型フイルター天井まで砂泥が詰まってはいたものの二重透水壁を設置した結果埋没せず、逆に増水流が右岸寄りで土砂を流し続けてくれた結果、復旧は取水升内の浚渫と流路の整えで済んだのだ。
ところがである。斜面崩壊で埋まった排砂バルブ地点をようやく掘り出したものの排砂バルブを開放しても水は来なかった。こうなると管路の接続部を上流から外して排砂し、また接続するを繰り返すかエンジンポンプで弱い水圧を掛けて排砂バルブまで強制通水するしかない。
然るにエンジンポンプを運ぶ通路が3カ所の破壊で車での通行は不能で復旧見込みは全くなく、そうなると26kgのポンプ本体とホース類をどう運び上げるかが課題になった。エンジンポンプを抱えて3カ所の障害を乗り越えるのは老骨にはいささか不安で苦痛だ。生まれも育ちもSで始まる姓であっても老骨に鞭打ちたいSにはなり切れない。何せ文字通り雅な雅魚沼米作農家の出自なのだから。
最初の関門、林道に流出した土砂が路面を埋めた。この程度なら整地して何とか走行は可能だ。
二カ所目は立ち木と共に表層滑りが発生して倒木はチェーンソーで処理出来ても根株毎崩落した土砂の部分は重機が必要なので、車の進入は不可能となった。
三カ所目は沢に渡した丸木橋。ここも出水で流路幅が広がり落ちてしまった。歩行には何とかなるがポンプを抱えての渡りは危険だ。近くで河床に下りなければならない。
現実は一刻も争うフイールド水辺の渇水がある。ほぼ全域の底が現われて、底土の乾燥には至ってはいないけれど雨の予報は一週間も先で待ったなしの状態。手をこまねいている訳にもいかず老骨に打ち打つ事にする。
崖の下の掘り出し作業を終えての帰路、フイールド道具小屋に立ち寄って車載していた牽引器やスコップ、ツルハシと交換する形でエンジンポンプ一式と一輪車を載せた。一輪車は後部座席を倒し助手席背もたれも倒してどうにか入った。
この一輪車に道具を満載し水源地まで運ぶのだがかの「三難」の度に載せ下ろしをしなくてはならぬ。ちなみに小生は五男であるがご難に満ちた人生、尾羽うちやぶれるまで動かなければならない運命だった。まあ、水商売は自転車操業てなもんや三度笠・・・。
フイールドの生物棲息環境は県内の両横綱と単位記録密度と記録期間など分母を整えて比較すれば圧倒的勝利環境なのであり「里地里山保全指定」も叶う実態は十二分にあるけれどいかにせん、保全維持を通せる先が見通せないのが地雷でもあり時限爆弾でもある。まあ、色即是空空即是色、現世に変わらぬことなど無い「後はおぼろ、後はおぼろ」が関の山か・・・。
その顛末の続き。取水地の惨状は見た目ほど酷くは無くて、どちらかというと河床低下で取水不能になる事を恐れていた左岸側に土砂や流出物が堆積して天然の堤を形成してくれた結果、その点はラッキーだった。
取水升は傘型フイルター天井まで砂泥が詰まってはいたものの二重透水壁を設置した結果埋没せず、逆に増水流が右岸寄りで土砂を流し続けてくれた結果、復旧は取水升内の浚渫と流路の整えで済んだのだ。
ところがである。斜面崩壊で埋まった排砂バルブ地点をようやく掘り出したものの排砂バルブを開放しても水は来なかった。こうなると管路の接続部を上流から外して排砂し、また接続するを繰り返すかエンジンポンプで弱い水圧を掛けて排砂バルブまで強制通水するしかない。
然るにエンジンポンプを運ぶ通路が3カ所の破壊で車での通行は不能で復旧見込みは全くなく、そうなると26kgのポンプ本体とホース類をどう運び上げるかが課題になった。エンジンポンプを抱えて3カ所の障害を乗り越えるのは老骨にはいささか不安で苦痛だ。生まれも育ちもSで始まる姓であっても老骨に鞭打ちたいSにはなり切れない。何せ文字通り雅な雅魚沼米作農家の出自なのだから。
最初の関門、林道に流出した土砂が路面を埋めた。この程度なら整地して何とか走行は可能だ。
二カ所目は立ち木と共に表層滑りが発生して倒木はチェーンソーで処理出来ても根株毎崩落した土砂の部分は重機が必要なので、車の進入は不可能となった。
三カ所目は沢に渡した丸木橋。ここも出水で流路幅が広がり落ちてしまった。歩行には何とかなるがポンプを抱えての渡りは危険だ。近くで河床に下りなければならない。
現実は一刻も争うフイールド水辺の渇水がある。ほぼ全域の底が現われて、底土の乾燥には至ってはいないけれど雨の予報は一週間も先で待ったなしの状態。手をこまねいている訳にもいかず老骨に打ち打つ事にする。
崖の下の掘り出し作業を終えての帰路、フイールド道具小屋に立ち寄って車載していた牽引器やスコップ、ツルハシと交換する形でエンジンポンプ一式と一輪車を載せた。一輪車は後部座席を倒し助手席背もたれも倒してどうにか入った。
この一輪車に道具を満載し水源地まで運ぶのだがかの「三難」の度に載せ下ろしをしなくてはならぬ。ちなみに小生は五男であるがご難に満ちた人生、尾羽うちやぶれるまで動かなければならない運命だった。まあ、水商売は自転車操業てなもんや三度笠・・・。
フイールドの生物棲息環境は県内の両横綱と単位記録密度と記録期間など分母を整えて比較すれば圧倒的勝利環境なのであり「里地里山保全指定」も叶う実態は十二分にあるけれどいかにせん、保全維持を通せる先が見通せないのが地雷でもあり時限爆弾でもある。まあ、色即是空空即是色、現世に変わらぬことなど無い「後はおぼろ、後はおぼろ」が関の山か・・・。