トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

伐採用楔の再生

2025-01-28 | 今日は真面目に

 以前、丸太切断作業の折りに使った楔にチェーンソーの刃を入れてしまった。これで使えずアウトとなったのだが代わりの楔を購入したけれど捨てずに残して置いたのだった。今回、災の河原の砂礫掘りを掘り続ける無駄な作業を止める事にして上流部の流路と河床の安定化作業をすることにした。砂礫の河原幅が三倍にもなった結果、流路を氾濫流に委ねておけば抵抗の少ない取水堰が突破された左岸流になるのは必至だからだ。そのために立ち枯れた大径木を倒して流路を誘導する誘導堤代わりに使いたいのである。

 しかし伐採に必要な機材は現在貸出中で二月に入らないと戻ってこない。牽引器は無くても構わないが楔は必須なので破損した楔を再生して使う事にしたのだ。加工はどうて事も無い、傷んだ部分を切り捨てて先端部から程々のところまで傾斜をつけてやれば良い。実際問題として楔の長さが3割ほど失われているから「それなりの」楔であるけれど「楔もどき」であっても無いよりはましなのである。これが用意出来たので伐採への方向転換はいつでも可能になった。取水堰まで発掘し取水升のメンテナンスを常時可能にしておく事がフイールドの水域保全に必須だけれど堰下側をダンプ1台分、堰上流をダンプ2台分以上の砂礫を取り除き河床安定化の段差工を施す事は孤爺の体力でなくても個人の力量では不可能なのだ。行政も確実に手を出さないから伏流水が止まればフイールドの環境は消失する。

 それに加え必要欠くべからざる取水部の復旧は崩れる砂礫掘りの連続で果てる事のないもがきであり、それに引き換え伐採作業は超危険重労働なれど達成感もあり粛々と行ってさえすれば取水部の保全が為されるのである。とは言うものの取水升を露出しメンテナンスが不可能になった現在、流路を埋まった取水部へ誘導している作業なんて他人が見れば「何をしているんだか・・・⁉」程度にしか思えん行為だ。我が人生は無駄な行為の苦労で成り立っているのだ。まあ、このもがきは取水部のもがりに等しい。


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