トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

骨折り損!心はもっと折れる・・・

2025-01-26 | 小人閑居して憮然

 この日、大寒なのに暖かく穏やかな日になった。前日の作業は曇り空で作業を始めたらポツポツと落ちてきたのだ。シーツや包布を干したままなので大急ぎで帰ったから無駄もいいとこだった。この日は気合を入れなおし山側に添ってトレンチをする。もしかしたら透水壁や取水升のフイルターに当たるかもとの儚い希望はこの日も費えてしまったのである。探索棒に当たって探りの障害になる木質部、排除するために掘り始めたらことのほか長い流木だった。への字に曲っているがゆうに3mはあったのだ。その上、下側に枝が埋没しているようで上部だけを露出しても動きが悪い。この日はこの厄介者のせいで掘り上げは思ったほど進まない。

 牽引器があれば一発で引きずり出して蹴とばし三発くらいは見舞ったのだが孤老のご老体、肩の痛みに耐えかねての作業なのに足を痛めては万事休す、緑茶も急須、てなもんや三度笠。ツッツモッツと進まない作業なので妄想も著しくなる。孤老の傷心を埋めるものなどあるのかどうか、つらつら考えてみてもご馳走に魅力は無し、スイーツも麩菓子くらいでよろしい。まあ、遊興飲食娯楽など癒しにもならず、読書も睡眠導入剤代わりでは肩は冷えるし本を持つ腕は固定されたままだから肩や腕の痛みを増長させるだけだ。であるから図書館からの借り出しは数年ぶりで全面禁止にしている。

 で、テレサテンのCDを買ってみた。生誕70周年記念アルバムが出ているのだがスーパーのレジ前には置いてない。街に出かけるかネットで注文するか、まあ、とりあえずは傷心の孤爺をCD1枚で梃入れするのである。BGMにしながら聞きほれていると確かに「アジアの歌姫」と言える実力だけれど、音調が綺羅星の歌姫なのに何か哀しい。スターであっても心の深淵には寂しさや哀しさが満ち満ちていたように思えた。まあ、孤爺が流木一本で心を折ってしまうとは日本男児にあらざりき。頑張ろう!突き上げる空に…突きあがらない現実は痛いままである。フイールドのカラスさえ泣いてはくれなんだ・・・。


この記事についてブログを書く
« *内憂外患 | トップ | 一所懸命・一日一処 »
最新の画像もっと見る

小人閑居して憮然」カテゴリの最新記事