バンビーノガーデン近くの林内にシラユキゲシが開花していたので入ったのだが立ち木の幹に大きな蚊らしき虫がいる。ガガンボより小さく派手な姿だ。体長は20mmほどもあるからやぶ蚊と比較しても倍以上のサイズである。脚はシマダラカのように縞模様だが紺と白の模様である。「蚊の仲間」とは感じて最初の写真では口吻が綺麗に見えないので身体で直射光を防ぎ間接光下で接写しようと寄ったカメラが幹に当たり、その音で飛び去ってしまった。不明確な画像で口吻を見れば紛れもない蚊の口吻に見える。図鑑では見いだせず、ここはS先生に写真判定してもらおうか…。きっと二度目は無い一期一会の虫だろうが。
さてネット検索で出てくるのは殆どが吸血する害虫扱いの種だけだったのだが、丹念に閲覧していたら似た画像が出て来た。名前は「トワダオオカ」だった。この蚊のボウフラは拠点道具小屋の風呂桶水槽で繁殖していて、あまりにも巨大なので「鬼ボウフラ」と誤解していたのだった。この時はS先生の鑑定で「トワダオオカのボウフラ」と確定されたのだが成虫は見たことが無かった。今回の個体は間違いなくトワダオオカだろう。トワダオオカで検索すると体長は13mm止まりだった。写真の蚊は間違いなく20mmを越えており13mm程度の個体では無かった。体長はイエカの倍程度に見えたし人指し指の幅に相当したともかく巨大でコバルト色をまとった美しい蚊だった。