3月29日の24時間雨量190mmの出水で流路のコーナー部が水流浸食された。今回の作業で仕切り堤兼誘導堤を設えたのだが侵食されるままだとおっつけ突破され水路が左岸に行ってしまう。こうなると取水断念間違いなしなので、何をさておき右岸流路を維持したい。そのための作業を続けている時に増水で、図らずも何処に浸食水流が強いのか一目瞭然となって、これはこれでラッキーなのだ。
そのラッキーとは水流浸食の位置と幅を現認できた事で、これにより適正補強の規模を決められる。既に設えた大径木と玉石の護岸部の下側が長さ3mほどに渡り侵食されていたので補強材として3m2本を上流部の崩れた現場から取り出して用意した。この二本を侵食面を川底に合わせ整地して積み上げ杭3本で止める。裏側は玉石詰めが必要なのだが時間と体力切れで後日に回す。
あわせて直ぐ上側の護岸木が外れているのを修正した。理由は杭打ちが仮りだったために丸太下側の浸食で重さに耐えきれなくなり横ずれしたのだ。正しい位置に据え直し杭打ちして終わり、と思ったけれど段差工を施した河床に今回、用意した材の残り部分、2mほどだが制水丸太として据えた。この丸太の抵抗でコーナー部に当たる水圧は減じられるだろうし、水の流れも右岸方向に多少は強制されるはずなのだ。この制水丸太、もう1本据えたいのだが杭が尽きたので「杭の調達」から仕切り直しである。膝小僧や腰娘の健全育成の為にはこの現場からは遠ざけた方が良いのである。
山わかば沢花筏初シオヤ