杉・ヒノキの混合樹林の隣に茶畑跡があって、中央に栗の木が4本 生えていた。一本は既に倒れて原型を留めないほど土に帰りつつあった。一本は立ち枯れていて、残りの二本も周囲を孟宗竹に囲まれ樹冠部分に僅かに葉を茂らせている状態の頃にフイールドに入ったのだ。
茶畑の名残の段々も形が浸食され面影をかろうじて残している。茶の木は中央部には株の痕跡も消えて、竹の侵入が少ない部分に何株か残っているだけだった。
当初は栗の枝に触れている竹だけを除伐して採光を計ったが、それで済むはずも無く、ようやく周囲の侵入竹を取り除くことができた。
その結果「光の効果は絶大だ」と思えたのが翌年の夏の頃である。写真の2がそれに相当するが林床の植生が復活して、二夏目には光が届くようになった部分の緑が一斉に萌えたのだ。
栗の木は列植されていたから茶畑の日陰を兼ねていたのかとも思ったが、僅かな葉数で秋にはまだ実を着けることを忘れてはいなかった。昨年も栗の毬だけを見ると着果は増加してきたのはわかるが、猪にほとんど漁られて口には入らなかった。
竹を征伐した後はコナラ等の落葉樹を植えるか果樹とするか考えてもいないけれど、そのうち案が出てくるだろう。しばらくは手を入れるのが優先だ。