50年以上も経過して樹脂箱が脆くなって破損した鋸盤。とりあえず再生可能かどうか自信がないものの無いと困る道具でもあり、フイールドでの他の作業は腕が上がらず中止している現在、少しでも身体を動かさねば気力も萎えてしまいかねない。そんな事からありあわせのベニア板で底板と側面板4枚が賄える事が判明したからまずは部材を取りそろえた。上に作業するテーブルが載り高さは従来の箱に合わせた寸法取りである。
底板にねじ止めしている金具がどうしても外れず、やむを得ないのでそのままベニヤ板に取り付けることにしたのだが、たまたま樹脂板が割れて金具が外れてくれたから思い切って残りの樹脂板は全てハンマーで割り砕き金具だけに出来たのは幸運だった。そこで判明したのは何をやっても回らなかった底板に金具を取り付けていたナット、何のことは無い金具に溶着してあったので回る訳も無かった。内側からナットを回して外せば良かったのであった。
で、金具本体だけになったので作業はいくらか楽になったように見えたけれど取り付け位置を正確に出さないと組み上がらないし使用する事も出来なくなる。まだこの時点では出来上がるかどうか結論は出ず、コツコツボソボソと手順を進めるだけであった。とにもかくにも箱を組み上げてテーブルが粗相なく載せられる事を確認しなければならず仮組み立てをして「何とかなりそう・・・」との心証を得たのだった。
後方と側面を底板に固定して漸く「完成できるだろう」との気持ちになった。そうなると持病の脅迫工作症が頭をもたげて来る。寒い日々、小屋の屋根下で作業を行うのだから少しでも気温が上がる10時頃から作業をするようにしていたのだが「早く完成させたい」と待てない性格の小生は八時過ぎにはお出かけの支度になる。肩が冷えると治りが遅くなるのは判り切っているけれど「家にいる退屈さ」に負けてしまうのだった。そんなこんなで夜間の肩甲骨周りの切ない感覚で睡眠の質が低下している。グリグリして納めて眠りにつく日々になっている。
それでも完成までにもう一息というところまできた。まだ電源スイッチや鋸上下用のハンドル、テーブルの固定装置などが出来てはいないけれど完成まじかだ!。