トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

河床安定化作業 21日目(流路障壁根排除)

2024-04-19 | 水辺環境の保全

 20日目にして「いったんは終了して更なる出水後に次策を考える」と決めたつもりなのに一夜明けたら一転して「障壁物の切株を排除すべき」と通例夜改となり、日中は曇天の予報なので出かけた。立ち枯れした幹は処理したけれど切株はまだそのままで、この切り株が川幅を広げさせずに頑張っている現状では奔流は急なコーナーで水の圧力を高め、結果として越流・決壊に繋がった。故に切株を排除して流路幅の拡幅を行わないと堤の強化は行ったもののさらなる出水、つまり豪雨が発生すれば水の圧力は同等のまま働いてしまう。それを緩和するためには流路幅を広げ、尚且つ河床を下げる侵食水流を生み出す事が肝要なのだ。つまりは単位時間当たりの許容流量を高めることでしか防げない。そのための障壁になる切株を排除出来れば右岸方向へ流路幅を広げられるのである。

 作業開始 ➡  株元を掘り出す

 そんな事でツルハシ・スコップ・チェーンソーを携行し現場に到着。まずは切株を河床の高さまで露出させてから切り崩しに入る。「抜根作業」などとても無理なので河床近くまで切株を排除すれば出水の度に流路幅は広がるはずだ。てなもんや三度笠で周囲の砂礫がチェーンソーを駆使するに邪魔だけれど大きく掘り取る労力より切断力の方が早いのだ。切株表面の砂泥は丁寧に落したつもりでも洗い落とした訳でも無いのでどうしても砂を噛んでしまい切れ味が早く落ちてしまう。今回は燃料満タンで作業終了と見積もっていたのだが小分けに切断した結果はもう少しのところで燃料切れとなった。車両まで燃料とヤスリを取りに行くつもりのところにパラパラと落ちて来たので、そのまま撤収となった。

 それでも作業前より切株を切断した事で流路幅は60cmほど広がった。まだ切株の右岸側が残っているので、これをこのままだと更なる流路幅拡張は難しい。次回に切株の右岸側も掘り出して切除すれば後は奔流のなせる儘に川幅は広がるだろう。写真右側上部の丸太は水流を切株方向に誘導するための設えで増水すれば水流は切株方向に向かわせられよう。この水流で切株下流側に堆積したままの土砂・砂礫を排除できるはずなので流路幅が広がる目論見である。妄想も汗を流せば現実となりやっと決着が見えて来たが草臥れも明らかだ。

    

                 雨落ちて三途の河原追われ下り

※ さんずとは「辛う暫す、痛い惨す、再残す」である(孤爺独白)


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