帰路に着く前に木陰で休みながらオオルリのさえずりを楽しんでいたらキアゲハが飛んできた。初見は何時だったか、その頃の個体より大きいサイズで夏型が既に現れたのである。今もってキアゲハとアゲハの区別が良くわからない。写真と図鑑を比較して決める。
撮影は日向だったのでオーバーになってしまった。自分の影に入れて撮影すれば色合い良く出来たのだろうが、そんな事をすれば飛び立ってしまうのである。
周囲の林内からは鶯やジュウイチ、シジュウカラのさえずりに混じってオオルリのさえずりがひと際麗しい。「オオルリ、オオルリ」とさえずっているようだし、瑠璃玻璃のような音色に感じる、本当に美しいさえずりだ。サンコウチョウやホトトギスは「聞きなし」の妙だけれど、オオルリは「惚れ惚れする」の一言。恍惚感さえ感じるさえずりなのだ。