トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

母こそは命の泉…

2018-05-13 | 感じるままの回り道
 何時からの記憶なのか全く記憶にない唱歌の一節、歌詞をすべて記憶してはいないが途中までは歌える。この歌は「泉に添いて茂る菩提樹…」と歌い出す「菩提樹」のような舶来の歌だとばかり思っていた。

 ところがたまたまなのであるが予報より降り出しが早く、早々に帰宅の途中の車内でこれもたまたま聞いていたFM放送のゲストが歌って紹介していたので夏目漱石に師事した野上弥生子氏の作詞で国産の唱歌だと判明した。となると小生の記憶に残したのはどこで誰だったのだろうか。

 「アリラン」は母がよく歌っていたから記憶にもあるし歌える。この「母の歌」や「菩提樹」はどこで記憶に入ったのか全く不明なのである。もしかしたら長姉あたりが歌っていたのかもしれないけれど年齢的には可能性がありそうだ。

 唱歌など古臭いジャンルに入るのかもしれないものの現代の流行り歌がどれほど記憶と結びついて人生を共にしていくのか小生には全く分からない分野ではある。今日は母の日で小生は既に母の年齢を越えた。

今日のとんぼ「ショウジョウトンボの♀?」初見

2018-05-13 | 小父のお隣さん
 泥水池でみたトンボ、ショウジョウトンボの♀と思っているのだが確信は無し。図鑑対照しても似た絵はでてこないから更に迷宮は続く。

 例年、こんな形で始まりこんな風にトンボの季節が終わるのは通例で、覚えが悪いのか物忘れがひどいのか、まあ、どちらにせよ極楽とんぼの日常だけは不変である。原っぱ部にも1個体が飛翔していたから、これから各種の出現は増えていくのだろう。

 先日、排砂作業の帰路、主川の土手で見たトンボはサナエ科と思われたのだが、以前はフイールドでも見られたダビドサナエはここ数年見られなくなって寂しい。樹木が育ってきた事と関係するのだろう。林内を好むキビタキ、オオルリ、サンコウチョウなどが代わりに飛来する。
 まあ、トリを務めたいのは間違いなかろう…。
                    

風倒木の排除

2018-05-13 | 今日は真面目に
 水源地への林道、行き止まりまであとわずかの個所で倒木が出たのは3月だったか。それ以来水源地の保守に車で入れない。
 この春、度々130mmほどの降雨があって取水部の手入れと断水復旧の作業が必要なのだけれど、小生のヘルニアで、それも滞ったままになっている。ニホンアカガエルのオタマジャクシもいるしモリアオガエルの産卵もあったから水辺に水を満たしたい、それにはエンジンポンプでの強制排砂・送水で通水するしかなくなった。

 そのための支障になる倒木1本を散歩がてらチェーンソーを携え処理してきた。その奥には更に太いクヌギ2本が倒れているのだけれど、ここは斜面と林道の際を通れば良いと考え一輪車で物資の運搬をする事にした。
 身体状況からまとめての作業は避けているので「処理1本」で済ましたが、そうでなければ完璧に処理したい。むずむずするのは術創だけでは無い。
 越えるもくぐるも半端  ➡   切断した  ➡  奥にまだある

今日のとんぼ「クロイトトンボ初見」

2018-05-12 | 小父のお隣さん
 泥水池1の除草をしていたら水面近くを飛翔するイトトンボを見つけた。注意して探すと3匹ほど確認できた。イトトンボ類は今期の初見である。

 この種の名前が図鑑では特定できず、S先生に写真と現場の飛翔体を見てもらい判断を仰いだのは昨季の事だ。その時に「クロイトトンボではないか」との判断であったが、小生にはどうしてもクロには見えなかった。それは今期も同じだし図鑑を見ても同じである。

 このトンボを見かけるのは水面すれすれの飛翔、水面近くの細い葉に水平に止まる。通りすがりやメダカを見ている注意力では見つけにくいトンボだ。小生が出会うのはおおむね除草や泥浚いで四つ這いや腰を低くした時が多いのだ。

一縷の望みも功を奏さず…

2018-05-12 | 水辺環境の保全
 排砂障害の杭を切る ➡  流れが良くなった
 一夜で130mmほどの降雨があったから「取水升は埋没」と心得て、とりあえず送水管の継ぎ手を順次外して通水を確認する為に取水部の浚渫をする。
 流路の移動はなかったものの取水升内部は砂礫で埋まっていた。陰圧の強い部農会タンクへの取水管も砂が充満している。これは初めてみた。取水升の砂泥を取り取水管口を顕わにせてから上部フイルター部に堆積しないよう杭を切断しオーバーフロー部を広げた。
 これで水流が有れば砂礫の堆積は緩和されるだろう。


 そのうえで継ぎ手を外し排砂・通水確認の作業を開始する。記憶を辿ってみれば「当然の結果」なのだ。この旧来のやり方では通水困難で、結局はエンジンポンプを購入し強制送水に替えたのである。
 とは言うものの「溺れる者、藁をも掴む」の故事来歴の様な「通水不通時、継ぎ手を外す」程度の作業で断水解消になる訳も無しだった…。

 エンジンポンプの強制通水が最適と理解していても身体環境がその作業を許さない。多少とも送水に繋がるかと取水側から送水管の継ぎ手部分を外して通水具合を確認した。
 1番管と2番管の継ぎ手部を外し通水確認、2番管と3番管の継ぎ手部分を外して通水確認、3番管と4番管の継ぎ手部分は砂防ダムの斜面にあり、現在の身体状況では無理がある。この部分がダム堰堤を避けたため管路が山なりになっている部分で水圧が落ち砂泥が沈澱しやすい場所でもある。いわば急所なのだがアプローチ不能で何とも締まらない作業となってしまった。

 この堰堤下の降下部分では通水していないから詰まっているのは3番管の可能性が大きい。しかし上昇部で詰まっているとなれば、その先の継ぎ手を外しても通水は難しいだろう。結局、退院後の診察抜糸を済ましてから強制通水する事にした。
          1番と2番の継ぎ手部  ➡  2番と3番の継ぎ手部

ホトトギス鳴いた!

2018-05-11 | 小父のお隣さん
 泥水池の除草をしていた時の事、ホトトギスの鳴き声があった。鳴き始めは稚拙で笑える。キビタキも鳴いていたと時折来る探鳥小父さんは話していたが、小生は聞き漏らしている。まだサンコウチョウは聞いていないが、既に渡ってきたとの話も出たけれど、鳴き声を聞かなければ居ないも同然な小生である。

ヤマウドが育っていたが…

2018-05-11 | 感じるままの回り道
 そろそろ刈り払いをする時期となった。事前の準備兼ウオーミングアップとして鎌を研ぎ幼樹の坪刈りを行う。
 この時期の刈り払い作業は草丈はあっても柔らかく、刈り刃を高速回転させずとも容易に刈り払える。まあ、術後の身体慣らしには適当な労働強度だろう。

 水辺、食草園、原っぱ部とまだ小さい木々の坪刈りを行いつつ拠点斜面に植えたイチジクの坪刈りをしていて目が止まった。至近にヤマウドが伸びているではないか。拠点には花粉は昆虫用に種子は冬鳥用にと母樹を植えてある。当然、山菜としての利用はしないのだが恐らくこの母樹からの種子だろう。

 ヤマウドだけでなくタラノキも母樹を確保してから離れた区域にも発生がみられ、刈り払い圏内にも大きく育った樹のまとまりがあるのだが今季は再萌芽しなかった。萌芽した頃、途中から伐りとられ無残な姿を晒したままである。知られてから毎春、採集され尽くしていたけれど遂になるべくしてなった結果が訪れたのである。
 こういう「手入れを続けて破壊される」有様を見続けると、刈り払いの時に根元から処理したくなるのが何時もの感情だ。
 この刈り払いは刈り払い最終期に行い春の採集を出来なくさせるのが狙い。性格が悪くなり続けるけれど背に腹は代えられないのである。

出来ちゃったムーミンハウス 16(大団円となるや?)

2018-05-11 | 何よりの楽しみ
 左のイラストを参考に、「どうなる事やら…」と始めて出来てしまった。もう「できちゃった.婚」いいえ「出来ちゃった.COM」に出品し10万円…で出せるかしらん…は無いものの、メモを見ると1月末からウロチョロ始めて既にサクラガ裂く頃だったから、ほぼ二カ月近く要した事になる。
 長丁場になって出来上がってはみたものの、それは「出来ちゃったどっと疲れ込む」結果と相なったのである。まあ、小生の事だから愛はならないのが相場…。

 正面    背部開放面
 終わってしまえば「良くやったものだ」と感慨らしきものも生ずるけれど、出来栄えはともかく二作目は遠慮したい。工作室があって工具もすぐ使える状態なら構わないけれど、家の中で出したり片付けたり、あっちへ行ったりこっちに来たりでは目が回る。

 居間は足の踏み場もない程、道具や用材が散乱し床や家具は木屑と粉塵にまみれている。物は出来上がっても収まりはついていないのだ。庭に目を転じても鉋屑や木っ端の切れ端がゴミ袋に入っていたり散らかっていたりで、ゴミ屋敷寸前の徴候あらたかなのである。「もう一手間欲しいなあ…どうしよう?」とテレビを見ている場合ではないっ!。

         正面左側      正面右側
 小生的には毎回そうなのだけれど、図面やスケッチ無しで加工にとりかかるから無駄は多いのだろう。今回は円筒形の建物で円錐形の屋根に角ばった区画がくっつく形態となったので、とにもかくにも手間暇満載だった。
 パーツも小さく数も多く、同じ用途の部材でも微妙に違いを出さないと収まりが悪かったりと、初めての事だらけ、終わってしまえば気分もだらけ、湯治に出も行きたい気分だ。

 雨で朝食前から屋根葺きをしていた時、テレビで放映中のムーミンを流していたのだが、小生は「デッキ」と認識していた部分を「ベランダ」呼んでいた。定義だとデッキであるはずなのに小生の思い違いかも…、まあ、それはどうでも良い事で、まずは「ワッパカだー!」。と言えるのが快感。
 次の工作は考えたくも無く片付けもやる気にならん…。 

断水継続中…

2018-05-10 | 水辺環境の保全
 術後の事、断水の自然復旧はあり得ない事は承知だし取水部の現状を把握しても対応できかねる状況でもあるのだが、散歩がてら出かけてみた。
 隣沢の車で入れる途中での倒木は案の定、未処理のままで、某幼稚園が年間河原遊びで利用する河原へ降りる道も倒木の樹冠が覆い利用不能なままだった。広場に張りだしてあった年間予定表は週に2~3回は来る予定になっているが、現状では河原に降りる事が出来ず中止状態に見える。

 倒木の下をくぐり取水部に行ってみた。数日前の120mm降水量で取水升は完全に埋没していたが水流は途切れていない。この水流を利用し靴で砂礫を押し流し排砂出来た。作業する心算も無かったのだが取水升へは水を入れたい。

 上部の傘型フイルターを外し升の中に腕を入れ砂泥の量を測った見たら吸水口まで達している。小生のフイールドへの送水は落差が無いため陰圧が小さく直ぐに詰まるものの、部農会への吸水口は手のひらが「バン!」と吸いつくほどの陰圧がある。このため砂泥はこの吸水口まで達してもそれ以上は程度問題だが堆積し難い。

 今まで渇水期のためにエルボを下向きにして部農会より先に低下した水位からも取水できるよう計らってきたのだが、これが最初に砂礫を吸う構成にもなった。水を吸えないより砂礫を吸わない事を優先し、今回はエルボを上向きに装着しなおしてきた。
 これで砂礫の吸い込みは部農会の吸水口から始まる。そこが埋まって、ようやく我が吸水口に達するので、今までより断水し難くなるだろう。

 とは言うものの管内の排砂作業は出来ないから断水継続なのであるけれど、標高最低部にある排砂バルブを開放してきた。絶望的観測ではあると認識しつつ、これで管内の砂泥が時間と共に動きだしてくれれば復旧の見通しが立つ。まあ、重力に委ねた排砂であるものの、たまには「甘い顔」をしてほしいのは人情である。
 この水商売、甘い顔をしてもらった事は一度も無く「剣客商売」の様にうまくいった験しも無い。まあ、水物だからとあきらめ半分以上なのだが浮気心は消えない…。

         埋没したが水流はある ➡  水流を利用し靴で清掃した

在来種イチジクを植樹して…

2018-05-09 | 何よりの楽しみ
 3月の植え付け  ➡   四月末の発芽状況
 3月、拠点上り口に在来種イチジク3本を植えつけた。姥捨て山にセルフサービスにやってくるお爺達にも少しは楽しみがなければならぬ。とは言うものの、恐らくは四足に食い尽くされる可能性が高いのだが、それはそれでボヤキながらの日々是口実は精神衛生にもよろしかろうて…。
 姥捨て山のお爺達は姥捨て山だから当然「あっちが痛い、こっちが悪い」が共通の話題。それでも二本足類に分類されても時々は三本足になる。おっつけ斜面を登るのは四本足の獣足類になるだろう。これではスフェンクスの謎々である。

 植え付け穴を掘り、土でいけておいたポット苗を植えつけたのだが、何時もの事ながらあきれ果ててしまう。ポットで養成した手間をとらずに掘り上げた苗木をポットに入れ込んだだけの苗木なのだ。多くの苗木はかような状態で販売されるけれど、「これで良いのか…」と何時も思う。

 かなり以前の事になるが某種苗通販会社からブドウの苗を購入した事があった。苗木の小ささにも驚いたけれど、もっと驚いたのは根が洗ってあり、そのうえ裸のまま送られて来た事だった。すでに乾燥しており直ちに植えつけたものの芽吹く事は無く枯れてしまったのである。それ以来、カタログは送られてくるものの見る事もせず古紙回収に出していた。

 今回の苗木は水決めと植え付け場所が粘土質なので客土も行い支柱も立て結束しておいたけれど、根の少なさはカバーできる訳もなく、果たして活着するかどうか気になる存在が増えた。うまく活着しても実が生るのは2~3年先で、まあ、楽しみと言えば楽しみか…。四月末には新葉が展開し始めたから何とか活着するだろう。

 周囲の樹木も葉を増やしているから植え付け場所が日蔭になっている。この点は留意していたのだけれどまずかった。

ヒシが萌芽し始めた

2018-05-08 | 感じるままの回り道
 温水田のヒシが萌芽し始めた。昨季は一株だけから三畳ほどの面積まで広がり大半を抜去したのだけれど、外れ沈んだ種子まで全て回収する事は叶わない。
 S先生によれば「ヒシがあることで生息するトンボの種がある」と説明を受けたもののトンボの名前までは記憶にない。この時に「ヒシは一年草」と教えてもらった。

 郷里の沼にヒシは繁茂していて生で食べてもいたけれど「一年草」とは考えてもおらず宿根草だと思っていた植物である。
 この沼はバブルの頃、耕地整理で水田となり、今は一面の宅地だ。大うなぎや野鯉を追い、オオヨシキリの歌声に癒された場所ではあるが、故郷の風景が単純化してしまってから長い年月が経った。

補修部は完璧、断水復旧ならずで憂き目…

2018-05-07 | 小人閑居して憮然
 4月に入って90mm、130mm、130mm、120mmと波状的な降雨量に見舞われ水源地は復旧補修が間に合わない。悪い事にヘルニアを発症し、しばらくは作業不能の小生としては「腹を抱えて大笑い」どころか「腹を抱えて大痛い」の有様なのだ。
 状況が許しても連休以降にならないと断水の復旧は見込めない。通水で恩恵にあずかる部農会や他グループは、そういう作業や活動は一切しないのは実績として承知だから急ぐ理由もないけれど、断水により生死の憂き目にあう水辺の生物には申し訳が無いが、腸が臍を曲げてしまった現状では我慢の一手だけである。

 それでも救いはあって、少ない土を切り盛りして修復した上の棚の隣接グループの棚田の堤は、度重なる出水に耐え「越流」も「決壊」も起こさず形を保ってくれている。この結果がヘルニアの一因になっているのであるが、そこは「怪我と弁当自分持ち」の世界だからぼやけない。
 まあ、「因果」と割り切る事が精神衛生上、好ましいだろうと思う事にした。

            温水田の堤      棚田の堤

ミヤマハンショウヅル開花した

2018-05-06 | 小父のお隣さん
 林道わきのミヤマハンショウヅルが開花した。擁壁の上端を覆いながら垂れ下がった形なので目に留まりやすい。周辺ではこの部分だけ存在を確認している植物である。
 ところが目の高さにある事から盗掘やピンチの対象になり続け、当初より面積を減らし、周囲の発芽開花株はあまねく掘り取られ見る影もない。それでもこの株は掘り取られてはいないため花期には花を見せるのだが、通りすがりに折り採る人や、わざわざピンチに来る人も存在するから種子まで見た事は無い。
 結実すればタンポポ風の地味だけれど美しい形を見せるのだけれど、この場所では株さえ風前の灯に近いのである。

池上げし浮上水槽に

2018-05-06 | 何よりの楽しみ
 池のタナゴ、産卵管を出している個体も少なくなったから産卵床となったであろうドブ貝を池上げし浮上水槽に移した。この日から約3週間を浮上水槽で生活させる。

 昨年、一昨年と池の中で管理していたがタナゴの稚魚は一匹も見いだせなかった。自然環境では繁殖サイクルは滞りなく続いているから池の中なら「大丈夫」と高をくくって繁殖ならずの憂き目をみた。今期はその深い後悔を糧に浮上水槽を新装し底面濾過も導入し万全を期す。
  池上げは7枚  ➡   浮上水槽に移す

 この池上げ作業と合わせ池の底砂を回収し「荒木田土」と交換した。川砂とゼオライトの混合底砂は貝は潜れるが泥鰌が潜るに困難なのだ。そのため底層の耕起が行われず有機物の分解がうまくいかずメタンを発生させる環境になってしまう。
 少年時代、ガサガサを行っていた河川でメタンなど発生せず、底土を掘り取っても酸素の供給がある状態だったのを思い出すと今回、荒木田土に交換した事で貝の潜り込みだけでなくドジョウの生息環境も良くなるだろう。

 浚いとった底砂は水桶の中でフルイにかけ微塵と汚れを落とした。ミジンを抜いた砂礫は改めて籠に入れ、池内で産卵期のみ貝を管理する。こうしておくと池上げの管理が楽なのである。
 今回、フルイで砂礫を洗い分けていた時、新たにマシジミ2個を発見した。一昨年に池で繁殖した個体である。マシジミとカラスガイは網目の籠でなく深めのパレットにふるい分けた微塵を入れ池に沈めた。今まで同じ籠で管理していたものの、川砂を詰めていたため日々流出し貝が潜れなくなってしまった。パレットにした事でその杞憂は無くなる。
             池内に置く産卵用籠     左、減った川砂。右、籠からパレットに変更した 

出来るだろうムーミンハウス 15(屋根を葺く)

2018-05-05 | 何よりの楽しみ
 いよいよ屋根を葺けるまで来た。葺き方もいろいろあり、当初はイラストなどを参考に「瓦葺き」で揺らがなかったのであるけれど、少しづつブレてくる。
 粘土製の瓦は雰囲気は出るだろうが数多く作らねば…とか、樹脂製は簡便だけれど雰囲気を欠く…とか、要するにわがままなのであって、作る数はどちらも同じなのだ。

 屋根の色はピンク調であっても「トロールの世界」を少しでも出したかったから「瓦ぶき」でなく「こけら葺き」に決めた。これの方がよりローカル色が出る気がしたからでもある。ただ、瓦と言うよりこけら一枚のサイズをどうするかが決まらず、ここは塩ビシートの瓦を一部配置して大きさを決めた。
  そのこけら葺きの材料は秋田杉で古材ではあるけれど木目が緻密で美しい。しかしながら円錐形の面に葺くとなると短冊形では重なりが悪くなり上端を短くした四辺形でなければならぬ。結局はこの四辺形の下端面の角を丸くした形状にせざるを得なかったからこけら葺きも頓挫した。

 わが審美眼に適ったのはキノコだったけれど、採集し茹でて生乾きの時にアイロンプレスをして平面を維持しようとしたけれど数時間で元の歪みに戻ってしまった。キノコの模様が妖精の世界に通じると直感したにもかかわらず、これも頓挫し必要量を用意したキノコも無駄になってしまった。

 かようにてんやわんやで屋根葺きを開始した。二日続きの雨模様で作業に集中できたものの家の中は酷い有様になった。それでも少しづつ屋根の状態が整って行くのは「出来る!」確信にもなったのだが、形状加工中に親指の先端をサンダーで擦ってしまったり鉋を掛けてしまったりと散々だった。
 とにもかくにもピースの数が多くサイズも異なるから大事には違いない。足りると思っていた薄板が不足してしまった。考えてみれば重なり合うからその分も計算に入れなければ見積もりは成り立たない。拠点で切り出すのも馬鹿馬鹿しくなってホームセンターでバルサ材を購入し小屋根部分はバルサで葺いた。

                大屋根の瓦葺き        屋根裏出窓部の屋根葺き