京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




神田須田町淡路町界隈には老舗店が多く風情ある古い建物が残されています。
東京大空襲の時にこの一画だけが戦災から逃れ昔のままの姿を留めたようです。
『あんこう鍋』の専門店「いせ源」さんは創業は天保元年(1830年)で11代将軍徳川家斉の頃。
創業当時はどじょう料理を出していたそうですが大正初期にあんこう鍋専門店になったということです。
小さい頃、祖父の店が近くにあったので集まる時にこの店によく来ました。
界隈はバブル以降一気に雰囲気が変わったかもしれません

明治17年創業のお蕎麦屋「神田まつや」さん

小説家池波正太郎さん御用達だったことでも有名なお店

厳選されたそば粉を店で打っています。
店内も創業当時の雰囲気が残されていて情緒たっぷり
ビルの谷間に残るお店はここだけタイムスリップした様な感じ。
出入り口が2つあるのは右が入り口、左が出口

「いせ源」さんのすぐお隣にある『鳥すきやき』専門店の「ぼたん」さん

明治30年創業で、今でもガスを使わず炭と鉄鍋で煮ているそうです。

東京の蕎麦屋の有名店の1つ「かんだやぶそば」さん

創業は明治13年(1880年)
板塀に囲まれた木造平屋建て店舗の中には庭もあり料亭の様な佇まいです。


最後に建物はビルになっていますが
こちらも老舗店の「万惣」フルーツパーラーさん

創業は弘化3年(1846年)江戸時代末期から続く
宮内庁御用達でもある果物屋さん
池波正太郎さんもファンだっというホットケーキが有名。

ということで神田須田町界隈の老舗店でした。
甘味処「竹むら」さんは別ページにてアップします



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浅草は鰻や天ぷら、色々と有名店がありますが・・・
今回は是非ともこちらへ寄ろうということで向かったのが「駒形どぜう」さん
創業は享和元年(1801年)徳川11代将軍家斉公の時代
どぜう料理の専門店といったところです。

歌舞伎や小説などにも登場するお店で
江戸情緒たっぷりの木造建築は創業当時を再現されたそうです。

店内に入ると独特の雰囲気
靴を脱いで上ると下足番の人が下足札を渡してくれます。
1階は入れ込み式のお座敷、2階は大広間と小部屋
3階は小部屋、地下にはテーブル席がありますが
面白いのは何と言っても1階です

お座敷といっても井草の畳ではなく籐の敷物がしかれ
その上に長~い天然木の一枚板が置いてあります。

この上に1人前ずつ鍋が置かれていくという具合
薬味の”七”と”山”は七味と山椒

さて、『どぜうなべ』はというと”裂き”と”丸”が選べます。
”丸”というのは頭の付いたどじょうが丸ごと入り(右側)
”裂き”は頭と骨を除き食べやすくしたもの(左側)

どちらも鉄鍋に入った味噌仕立ての汁で煮込まれ葱をたっぷりのせて頂きます。
父に言わせると江戸っ子は”丸で食べろ!”と言うのですが
私はどうしても”裂き”の方でないと食べにくいです
これをご飯の上にのせて食べても美味しいです。

”どぜう”は江戸時代、庶民のスタミナ食としてよく食べられていたようです。
駒形さんでは臭みを抜く為、生きたどぜうとお酒につけ
独特の下ごしらえをして調理するそうで癖がなく美味しいです。
”どじょう”を”どぜう”としたのは四文字は縁起が悪いということで
奇数文字の”どぜう”になったとか・・・

浅草のビル街の中、角にぽつりと残る歴史ある建物
この道を真っ直ぐ行くと正面に「雷門」が見えてきます。



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