この建物は外堀通りからアグネスホテルに上る坂の途中左側にある
「東京理科大近代科学資料館」です。
神楽坂周辺は昔から学校が多く、学生達で賑わう場所でもありますが
何と言っても本拠地を持つ「東京理科大」は筆頭にあげられる大学です。
かつて『東京物理学講習所』と言われてその後『東京物理学校』となり
今の「東京理科大」に至っています。
夏目漱石で有名な「坊ちゃん」の主人公も
この『物理学校』出身という設定になっています。
(北原白秋の詩「物理学校裏」にも歌われています)
明治時代に建てられた木造2階建て白亜の静粛な建築
『東京物理学校』の雰囲気を出来る限り残し平成3年に復元されたものです。
この資料館は誰でも自由に入館することができ
展示品は主に発明品や実験道具ですが
百兆まで計算できる中国のそろばんも置いてあり
計算技術の記した書籍等もあります。
今や九段下にも巨大な建物を持ち、野田キャンパスやその他
飯田橋駅ラムラにも入り、神楽坂には更なるビル計画もあるとか・・・
益々大きくなる理科大ですがルーツはいつまでも此処にあり続けるのでしょうね。