”最も美しい音楽をめぐる、最も醜い権力と野望の物語。”
これは腰帯に書かれていたコメントですが、読んでみて実感、文句無しに楽しめました。
舞台の中心はベルリンフィルの本拠地。そしてウイーン、ザルツブルク、そしてわが道を
歩むバイロイト。但し、"音楽" に関する記載を一切排除し、年齢の離れた2人の主人公の
”人物”にフォーカスされています。特に、心の中の駆け引きや葛藤が見事に描かれ、
そのまま映画やドラマにもできそうです。またオーケストラコンサートやオペラ上演も
音楽としてではなく、史実として取り上げられています。
また、第二次世界大戦前後の時代背景やナチスへの複雑なかかわり、ドイツに残った
音楽家と亡命した音楽家の運命、一時期ベルリンフィルを支えたチェリビダッケの存在や
アメリカに亡命したトスカニーニの影、録音技術にいち早く目をつけた商売上手な帝王
カラヤンと20世紀最大の音楽家フルトヴェングラーの焦りなど、読みどころに溢れて
います。音楽に興味が無い方にもお奨めです。
ところで、10月に来日公演予定のベルリン国立歌劇場のチケット (トリスタンとイゾルデ
バレンボイム指揮)が本日届きました。ベルリン国立歌劇場もこの本の重要な舞台と
なっています。
〔庭の状況〕 節分草開花、チューリップ開花目前
これは腰帯に書かれていたコメントですが、読んでみて実感、文句無しに楽しめました。
舞台の中心はベルリンフィルの本拠地。そしてウイーン、ザルツブルク、そしてわが道を
歩むバイロイト。但し、"音楽" に関する記載を一切排除し、年齢の離れた2人の主人公の
”人物”にフォーカスされています。特に、心の中の駆け引きや葛藤が見事に描かれ、
そのまま映画やドラマにもできそうです。またオーケストラコンサートやオペラ上演も
音楽としてではなく、史実として取り上げられています。
また、第二次世界大戦前後の時代背景やナチスへの複雑なかかわり、ドイツに残った
音楽家と亡命した音楽家の運命、一時期ベルリンフィルを支えたチェリビダッケの存在や
アメリカに亡命したトスカニーニの影、録音技術にいち早く目をつけた商売上手な帝王
カラヤンと20世紀最大の音楽家フルトヴェングラーの焦りなど、読みどころに溢れて
います。音楽に興味が無い方にもお奨めです。
ところで、10月に来日公演予定のベルリン国立歌劇場のチケット (トリスタンとイゾルデ
バレンボイム指揮)が本日届きました。ベルリン国立歌劇場もこの本の重要な舞台と
なっています。
〔庭の状況〕 節分草開花、チューリップ開花目前