栃木市の四季の森星野でセツブンソウ群生地を見学後、大田原市を目指します。時間節約のため栃木ICから那須塩原ICまで東北自動車道を利用、80分程度で目的の金丸地区に到着しました。
大田原市の案内版です。友部のアパートから那須や塩原方面へ向かうときには大田原市を通るので見慣れた光景が広がります。昨日の目的地である金丸地区は那須与一の里から2kmほど離れています。そこには座禅草群生地があります。
金丸緑地環境保全地域に指定されています。この地域は伏流水が湧出する湿地となっていて、大規模なザゼンソウの群生が形成されています。
駐車場に車を停めて保全地域へ向かいます。
ザゼン草群生地に到着。
大田原市教育委員会の案内版を紹介しておきます。ザゼン草の開花期は2~3月。期待がもてます。
木道の両側が湿地となっていてザゼン草が群生しています。
さっそく見つけました。ザゼン草は葉が伸びるより前に開花します。紫色のドームは花を守る苞で、内側の黄色い卵球形のものが小さな花の集まりです。
こちらは咲き始め。
花の形がザゼンを組む僧の姿に見えることが名前の由来となっています。
開花時期に花の部分が発熱するそうです。
地元の環境保全団体の尽力により、ザゼン草群生地及び周辺の環境保全が保たれています。
保全区域の近くには小川が流れています。その先には広大な畑が広がります。
現地でパンフレットを頂きました。ザゼン草群生地は昭和47年に大田原市の天然記念物に指定されました。開花株数は年によりバラツキがあり、多い年は200~300株見られるようです。昨日はまだ咲き始めで、木道から見られる花は30株程度でした。今年は雨が少なく乾燥気味なので生育が遅れているのかもしれません。雨や雪が多くなる3月になると花数も増えていくのではないでしょうか。