今年の冬は寒さのピークが短く、大寒を過ぎる頃から春めく日が多くなりました。そして立春を過ぎてから春の訪れが加速です。今日の八王子は明け方まで曇っていた影響で最低気温は0.5℃、一方、日中は日差しに恵まれ14.8℃まで上昇しています。3月中旬並みの陽気です。昨年夏から続いてきたラニーニャ現象は収束の兆しが見えているため、このまま一気に春を迎えそうな雰囲気です。
この暖かさに誘われ、午前中に病院へ薬をもらいに行った帰りに片倉城跡公園を訪れたところ、期待通り福寿草が2輪開花していました。片倉城跡公園で見るこの春初めてのスプリングエフェメラルです。散策路から近いところの福寿草は、午前11時30分頃には蕾が閉じていました。
日が当たり始めた10分後、蕾が開き始めました。
12時に再び訪れると、開花していました。
福寿草に続いてセツブンソウの開花は2月中旬。もうすぐです。片倉沢は北斜面にあって日当たりが悪いため、太陽高度が高くなるのを待つ必要があります。アズマイチゲは2月下旬、カイコバイモとカタクリの開花は3月中旬となります。
遊歩道の北斜面でも一輪福寿草が咲いていました。10mほど先の崖下なので、よく観察しないと見逃してしまいます。
崖下に1輪ポツンと咲く福寿草をズーム。
日当たりの良い奥の沢では、キツネノカミソリが芽吹き始めました。奥の沢で福寿草やセツブンソウを見かけたことはありません。
福寿草が咲き始めた片倉城跡公園。これから多くのスプリングエフェメラルを楽しむことができます。セツブンソウやアズマイチゲが咲き始める1~2週間後にまた訪れてみましょう。
帰りに京王片倉駅から富士山が見えました。今年の富士山はなかなか冠雪せず、1月後半になってようやく冬の姿となりました。
この冬の富士山、山頂付近の雪が極端に少ない印象です。
同じ時間の富士山ライブカメラ(絶景くん)の画像をネットから借用しました。登山道の周囲と山頂付近は地肌が見えています。降雪量が少ないためか、気温が高いためか、それとも地表面の温度が上がっている?
自宅に戻ると、庭の福寿草の花数が増えていました。明日も暖かくなりそうです。春の花の開花が加速しそうです。