ウリパパの日記

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沖縄県那覇で36.0℃の高温を観測 2024.7.19

2024-07-20 20:32:06 | 自然

関東甲信越地方は梅雨が明けて猛暑が続いています。暑いのは関東地方だけでなく、沖縄でも記録的な高温となっています。昨日は那覇で36.0℃まで気温が上昇して、観測史上最高を記録しました。

 

7月に入り南西諸島では記録的な高温が続き、那覇では7月13日に35.4℃、7月15日と20日に35.5℃、そして一昨日は36.0℃と1890年からの観測史上top10に4回入る異常な暑さを観測しています。[7/20データ更新(7/21)]

 

西表島でも7月4日に35.1℃、7月16日に35.5℃、7月19日と20日に35.9℃とtop10に4回となっています。[7/20データ更新(7/21)]

南西諸島方面は海に囲まれているため、海水温を越えるような極端な高温は発生しずらく、太平洋高気圧に覆われても32℃から33℃の暑さというのが今までの常識でした。しかし、今年は沖縄近海の海水温が例年よりも高いため、異常な高温に見舞われているようです。

 

海面水温の平年差を見ると、南西諸島方面は全体的に2~3℃高いことが分かります。一方、親潮が異常に蛇行して北上している北海道南東海上は平年より4~5℃も高く、こちらは北海道の異常高温の一因となっています。

 

南西諸島に戻ると、沖縄美ら海水族館のデータによると、2024年の海水温は7月に入り過去最高の30℃を越えてきています(平年は28℃)。

 

7月前半には、南大東島南の海水温は31.79℃と過去最高を大きく超える異常高温を記録。サンゴへの影響が懸念されています。この海水温の高さが、沖縄の記録的猛暑の一因になっているようです。

南西諸島方面の海水温が異常に高い原因は分かっていませんが、長期的には高温化の方向にあり地球温暖化の影響が現れているのかもしれません。今年は台風の発生が少なく(5月末の台風2号以来、発生無)、海面が攪乱されないために海面水温が高い状態が継続している可能性もあります。

海水温が高いため、いったん台風が発生すると急速に勢力を増すことが予想されます。来週後半には沖縄の西を台風が北上する予想なので、このタイイングで沖縄の異常な暑さは一段落することでしょう。

 

ところで、今朝の朝日新聞にこんな記事が掲載されていました。黒潮が蛇行して北海道近海まで北上したことが、昨年夏の北海道や東北地方の異常高温の一因となったという分析結果です。海洋熱波と呼ばれる現象のようです。今年の沖縄の異常な暑さも海洋熱波の影響かもしれません。

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