
日本列島上空に寒気が流入して天気が不安定になっています。今日の午前中は青空が広がったものの、午後から雷鳴が聞こえたり、にわか雨がぱらついたりしました。今週は金曜日が在宅勤務の日なので、早朝に高尾へ戻ってきました。途中の圏央道の狭山、入間付近からは富士山の姿が見えました。
午前中は天気が良く、打ち合わせが入っていないため、長めの昼食休憩時間を頂き、先週に続いて高尾山を散策してきました。今日の目的はトクトクブックのスタンプと3号路に咲くムヨウラン、イナモリソウです。実は、6月の高尾山では様々な花を楽しむことができるのです。どれも地味な花ばかりで、あまり知られていないようです。
時間節約のため今日はケーブルを利用します。
ケーブル山頂駅で6月のスタンプを押してから1号路を登ります。浄心門手前の切り株のオブジェ。先週の悲し気なカタツムリは撤去されていました。
1号路沿いではサイハイランが満開です。この株は先週も紹介しました。
茶屋の手前にも咲いています。
薬王院参道の杉並木にやってきました。天狗の腰掛杉の上を見上げます。先週も紹介したセッコクが満開です。さらに上のほうにも白い塊が見えていました。肉眼で確認できるのは3か所。帰宅後写真を確認すると、さらに奥のほうに2か所で咲いていることを確認しました。真ん中の塊の下と右下です(ブログにアップすると写真の解像度が落ちるのでわかりにくいです)。
右下のセッコクをズーム
真ん中のセッコク。花の密度が濃そうです。
そして先週は見つけられなかった左上のセッコク
セッコク観察はこれくらいにして先を急ぎます。
富士道経由で山頂へ向かいます。富士道沿いのムヨウランは、一株開花が始まっていました。ここで咲き始めると標高の低い3号路で見頃を迎えるので期待できそうです。
富士道でもサイハイランがいたるところで咲いています
ウメガサソウはまだ蕾。開花する気配がありません。1号路を含めて何か所か探しましたが、どの花も蕾でした。来週末あたりにボチボチ開き始めそうです。ウメガサソウはひたち海浜公園で大株を数多く見ることができるので、そちらに期待ですね(オオウメガサソウも咲いています)。
高尾山頂に到着。早朝に圏央道から見えた富士山は雲の中です。
山頂からは5号路を経由して富士道を下り3号路へ向かいます。富士道に咲くサイハイラン。
3号路に入るとイナモリソウが姿を見せます。
花びらの形がスリムがイナモリソウ
しばらく歩いてムヨウランの群生地に到着。期待通り、多くの花が咲いていました。
ムヨウランは腐生植物で、腐葉土の菌類と共生することで養分を得て成長します。黄褐色で枯れたドライフラワーのような花が咲きます。
とても地味なので、その存在と場所を知らないと出会うのが難しい花です。
ざっと見た感じ、この一帯だけに30本近い花が咲いていました。
不思議な植物です。似たような花にトサノクロムヨウランがあり、こちらは梅雨明け後の7月~8月に咲きます。高尾山で見たことはありませんが、近くの大戸緑地で出会ったことがあります。
しばらく歩くと日当たりの良い場所にさしかかります。そこはイナモリソウの群生地です。
3号路のイナモリソウはちょうど見頃を迎えていました。
3号路ではあまりサイハイランを見かけません。2号路との合流地点の手前で咲いていました。
浄心門手前で1号路に合流し、帰りはケーブルカーを利用せずに1号路を下ります。
1号路でもイナモリソウが開花。6裂の花と5裂の花が並んで咲いていました。
1号路でも数多くのイナモリソウを見かけました。
最後は1号路の終点近くのセッコクの花です。2週間前からまだ咲き続けています。今年は花の開花期間が長いようです。
多分、今年最後となりそうなセッコクの花をズーム。今年のセッコクは例年に比べて花数が少ない印象。来年に期待しましょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます