
昨日は北日本を寒冷前線が通過し、上空には強めの西風が吹いていました。その一方地上付近は気温が高いことが重なり放射冷却により濃霧が発生。前の記事で紹介のように茨城県は早朝から霧に包まれ、もしかしたら雲海の景色が見られるのではと期待して奥日光を訪れました。中禅寺湖スカイラインを登り高度を上げると、はるか南には冠雪の富士山、そして東には霧に包まれる茨城県の平野部が見えてきました。
半月山駐車場から見る八溝山(1021m)と高笹山(921m)。霧に包まれるのは那珂川流域でしょう。
そして南東には雲海から頭を出す筑波山(877m)と加波山(709m)。標高600mまでは霧に包まれています。昨日のAMESASデータをを見ると、午前9時まで日照を観測していないのでかなり長い間、このような姿を見ることができたようです。
筑波山をズーム。女体山(877m)と男体山(871m)の双峰です。逆光のためコンデジの焦点が合わず撮影に苦労しました。肉眼ではぼんやり見えるのですが・・・
南には東京スカイツリーが見えるはずと思い目を凝らしましたが、逆光のため確認できませんでした。あらかじめ目安となる方角と双眼鏡の準備が必要です。昨日はそれほど空気が澄み渡っているわけではなかったので、準備したとしても確認できなかった可能性が高いです。
南南西には奥秩父の山並みが霞の中にうっすら。その先には冠雪の富士山。
164km先の富士山(3776m)をズーム。
富士山の西側には奥秩父の山並み。左から雲取山(2017m)、飛龍山(2077m)、中央のなだらかな山は唐松尾山(2107m)から笠取山(1953m)の稜線、いったん低くなりその西側に雁坂嶺(2289m)と破風山(2318m)、甲武信ヶ岳(2475m)、北奥千丈岳(2601m)、さらに西側には一段と高い朝日岳(2579m)、金峰山(2599m)と続きます。
甲武信ヶ岳、北奥千丈岳、朝日岳、金峰山をズーム。その右側には小川山(2418m)。標高2400m~2500mの奥秩父の主峰です。
小川山の西側には、うっすらと冠雪の山並み。南アルプスでしょう。半月山駐車場からは見えませんでした。地図で確認したところ、左から農鳥岳(3026m)、間ノ岳(3190m)、北岳(3193m)、少し離れて仙丈ケ岳(3033m)と甲斐駒ヶ岳(2967m)。この二つの山はほぼ重なっています)。一番遠い農鳥岳までの距離は富士山と同じ164kmです。
写真ではわかりにくいので若干コントラストをつけてみました。 左から農鳥岳、間ノ岳、北岳です。
甲斐駒ヶ岳の北にはうっすらと八ヶ岳。赤岳(2899m)と横岳(2829m)のピークが見えています。
展望台には、西から北側にかけて見える山々が紹介されていますが、今まで紹介してきた方角には富士山の記載があるのみです。
袈裟丸山(1962m)から庚申山(1892m)、鋸山(1998m)、皇海山(2114m)にかけての足尾山地、その右手前は社山(1827m)です。
皇海山の山頂をズーム。
社山の奥には、錫ヶ岳(2388m)、白根山(1578m)、前白根山(2373m)、外山(2204m)、温泉ヶ岳(2333m)、高薙山(2181m)と続きます。
関東地方の最高峰、日光白根山をズーム。 山頂から五色沼方面へ向かう下山ルートがはっきりと見えています。
中禅寺湖の北には男体山(2486m)。その左に太郎山の稜線、山王帽子山(2077m)、於呂倶羅山(2020m)、高薙山と続き、右には帝釈山(2455m)、女峰山(2483m)、赤薙山(2010m)と日光連山を一望します。
赤薙山の右には高原山。主峰は鶏頂山(1756m)と釈迦ヶ岳(1795m)。その間には黒滝山から大佐飛山にかけての稜線がうっすらと見えています。その稜線上には那須連山のピークを確認できました。
ズームします。右から、茶臼岳(1915m)、朝日岳(1896m)、三本槍岳(1917m)が見えていました。
これで360度の眺望の紹介を終わります。下界は霞んでいて、決して透明度の高い空ではありませんでしたが、乾燥した西風が幸いして予想以上に遠くの山々を遠望することができました。
最後に眼下の八丁出島の紅葉を紹介します。
紅葉と遠望の山々を90分近く楽しんでから、中禅寺湖を経由して戦場ヶ原、金精峠を経由し、群馬県へ向かいます。
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