梅雨前線の活動が活発化して、日本列島は各地で激しい雨に見舞われています。静岡県では午前中に線状降水帯が発生し、顕著な大雨に関する気象情報が発表されました。関東地方でも断続的に激しい雨が降っています。
今日は夕方からNHKホールに出かけるため、当初は午後休暇を取得して東京に戻ってくる予定でした。何とか昨日中に仕事を終わらせることができたため一日休暇に変更。北関東では9時頃までは雨雲がかからなさそうので、早朝4時40分に茨城県のアパートを出発して霧降高原へ向かい、見頃を迎えたニッコウキスゲを見てきました。友部のアパートから1時間20分、6時すぎにキスゲ平園地の駐車場に到着。早朝にもかからず、結構な数の車が停まっていました。
シカの食害を防ぐために柵で覆われたキスゲ平園地の保護区域は24時間立ち入ることができます。霧の発生を覚悟していましたが予想より天気が良く、山頂方面も明るそう。気温は15℃を下回り快適です。念のため傘を持参して小丸山を目指します。
オオナルコユリが満開です
しばらく登るとニッコウキスゲが咲き乱れます。ニッコウキスゲは朝開花して夕方に閉じるため、まだ半開の花が多い時間帯です。
入口の案内板に700段以下は満開、700段以上園地の上は6分咲きと掲載されていました。この辺りは700段より下のエリアなのでちょうど見頃のようです。
ニッコウキスゲに負けじとカラマツソウも咲き残っていました。
満開のニッコウキスゲの間に見える白い花はカラマツソウやヨツバヒヨドリ
雲海の先には高原山を遠望
500段の高さまで登ってきました。朝露に濡れたニッコウキスゲ。
ほぼ中間地点から見上げると斜面いっぱいにニッコウキスゲが咲いています。
草原歩きを終わり、左手にニッコウキスゲの群落を見ながら階段を登ります
満開までもう少し。太陽が出れば一気に開花が進みそうです。天気が回復する今週末が見頃かもしれません。
展望デッキからニッコウキスゲの群落を見下ろします
まだまだニッコウキスゲの群落が続きます
ヤグルマソウも満開
山頂展望台から見下ろします。少し霧が出始めました。
天気がまだ持ちそうなので、もう少し登ることにします。
ネバリノギラン
小丸山山頂付近に咲くヤマブキショウマ?
初めてみました。オノエランです。
斜めからもう一枚
近くにもう一輪咲いていました
イワシモツケ
標高1601mの小丸山に到着。正面は赤薙山。
小丸山から北側の丸山へ向かいます。小丸山から600m足らず、高低差もあまりないので20分程度のハイキングです。
途中で見かけたこの花もオノエランかな?
標高1689mの丸山に到着
丸山から見上げる赤薙山
歩いてきた小丸山展望台とキスゲ平園地を見下ろします。写真ではわかりにくいですが、斜面の下のほうがオレンジ色に染まっていました。
その手前に白い花が咲いていたので引き寄せて撮影
さらにズーム。イワシモツケのようです。
こちらはシモツケの蕾
再び小丸山に戻ってきました。上りと違うルートで見かけたこの花は、チダケサシ?
下界は霧に包まれ始めました。1445段の階段を下ります。
ニッコウキスゲの群落が霧に覆われます
再び先ほども紹介した展望デッキから見上げます。ヤグルマソウとニッコウキスゲ。
ヨツバヒヨドリ。でも葉が3枚しかないような。。。
こちらはヨツバヒヨドリ。多分。。。
再びカラマツソウ
霧に包まれ始めた霧降高原
花付きの良いニッコウキスゲ。上りにも紹介した株かもしれません。
遠くのほうにアヤメが咲き残っていました。ズームで引き寄せます。
比較的近いところにも1株
これはユキザサの実?
オレンジ色のクルマユリが咲きはじめていました
コメツツジはほとんど終わっていました
予想外に天気がもってくれたので、1時間20分近く園内を散策して丸山まで遠征してきました。できれば青空の下で見たかったですね。
三年ほど前訪ねましたが、いかんせん、季節はずれでキスゲを観ることができませんでした。すばらしいお写真、有難く拝見させていただきます。
いつもコメントありがとうござます。
キスゲ平園地は貴重な草花をシカの食害から守るため柵で囲われているのですね。
ニッコウキスゲは補植を行って花数を維持しているそうです。
4月の早春の花から11月の紅葉まで、いつ訪れても見どころが多く自然の宝庫ですね。