おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

桜ぶぶきの中で

2005-04-10 22:49:59 | 日々のつれづれ
ここんとこ、あったかい日が続きますね。一気に春めいて、桜の花も満開です。それと同時に、花粉も満開・・・(涙)

桜の花で思い出すのは、11年前のちょうど今頃です。神戸で一人暮らししていた伯父(母の兄)が亡くなりました。酒好きの伯父は酔っぱらって帰宅、家のカギが見当たらなかったのか、裏の塀をよじ登ろうとして落ち、そのまま朝を迎えてしまったのです。打ちどころが悪かったらしいのですが、なんか、伯父らしい死に方のような気もしました。お葬式は阪神電車御影駅近くのメモリアルホール。隠居とはいえ、長男、長女の家族と親戚、ホントに少しの友人知人だけ。山の手の斎場へ向かう道中、ホントにキレイな桜吹雪が舞う中を通って行きました。
伯父は、ラグビーで有名な某企業に勤務していましたが、連れ合いである叔母が商売を始めて家を出てからは一人暮らし。定年を過ぎ、気がつくと知らない間に「離婚されてた」とか。本人があっけらかんと話すのを、妹である母はあきれていたものです。長年住んでいた家を売却して子どもたちに分け、自分は小さな長屋で、好きなようなに暮らしてました。長男が結婚して神戸に帰ってきてからも、同居を拒んで一人でいました。最後に会ったのは13年前の父のお葬式。お酒をちびちび飲みながら、父の想い出を語ってました。
伯父の亡くなったあくる年の1月、あの阪神・淡路大震災がありました。伯父の住んでいたあたりは、跡形もないほど被害の大きかった地域。母が言います。「落ちて死なへんかっても、震災で死んでたわ。どうせ、お酒飲んでぐっすり寝てたやろうし。どっちにしても、ごきげんさんで亡くなって、おっちゃんらしい死に方やな」桜の花弁が舞うと、あの、神戸の桜吹雪を思い出します。