おかんのネタ帳

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わが野球人生

2009-10-12 22:23:33 | 日々のつれづれ


第三回目の市民カレッジ。
今回は、阪神オーナー付シニアディレクター、星野仙一さんです。

阪神もあんな結果やったんで、ちょっとテンション下がり気味やったけど、
ダンディな方ですからね。ちゃんと、講演を聴いてきましたよ~

「わが野球人生」

熱血漢と称される方やけど、おしゃべりは紳士的です。

星野さんの野球人としてのおいたちは、
ドラマ「星野仙一物語」とかでも知られてるけど、
阪神ファンの多い岡山県出身なんで、ご自身も少年時代からかなりのトラキチです。
ハングリーな中で明治大学まで進み、ドラフト1位で中日に入るんやけど、
そのいきさつとかも話されましたね。



会場はいつもより若干オジサンが多い印象やったけど、
お子さんも来られてましたよ。
もちろん、オバサンも多いんやけど、私と姉のように、
カレッジ全部を通しで買ってる人がほとんどなんで、
多分、野球のことに詳しいオバサンは少ないかと思います。
その証拠に?後ろのオバサンが、星野さんの話にいちいち反応して、
感心したり、セリフを繰り返したり、うるさいのなんのって・・・

というか、私みたいにサンスポ読んで詳細に阪神のことを知ってたり(笑)、
子どもの時から野球が好きなオバサンにしてみると、
星野さんの言うことに、いちいち応えたくなり、
ツッコミたくなり、声を出しそうになるんです・・・困ったわ。
しゃあないんで、うんうんとうなずいたり、首を振ったりと
アクションのみ、してましたけどね (苦笑)

阪神の監督に招へいされ、それを引き受けるまでのいきさつも語られましたけど、
その辺は、サンスポを読んでたから(笑)、ようわかりますわ。
中日の監督を辞めた後、野球人としての勉強のためにアメリカへ行く準備をしてらしいですよ。
で、かなり、悩んだそうです。当たり前やんね。
中日を辞めてすぐに阪神へ行くって、名古屋を思うと悩みますよ~
いろんな方に、相談もしたようです。

星野さんの言葉で、一番に印象的やった言葉です。

「行くか行かないか、悩むということは、行きたい気持ちがあるからなんですね。
本当に生きたくないなら、悩むことはないんです。悩むということは、
自分の中に、やったみたいという気持ちが少しでもあるからやと気付いて、
だから、引き受けることにしたんです・・」

ホンマに、そうやと思います。
誰かに何かを頼まれ、断れないのは、かまへんよ・・という気持ちがあるからですわ。
で、引き受けて、後から思いっきり後悔したりするねんけど・・・私の場合(汗)

監督を引き受けてから始めた戦力補強の話もしてました。
そう、アニキをFAさせて獲得したいきさつです。
盟友の山本浩二監督のもと、広島生まれ広島育ちのアニキを口説いた話です。
正々堂々と正攻法で頼んだようですが、そこに星野さん独特の男気があり、
アニキをその気にさせる押しと人間味があったようですね。
記者会見で言うてましたよ、アニキ。

「オマエは阪神に来ることになってるんだ、って・・・もう、脅迫ですね(笑)」

本当に勝てるチームにするためには、金本のような選手を獲得して、
彼の野球への取り組み方を若い選手に見せることが、
彼らを育てることになるんだと・・・・
最初に言うたのはコーチの田淵さんやったらしいけどね~ (笑)

2002年は、万年最下位やった虎を4位にまで押し上げてくれました。
そして、翌年は、最後にひっくり返されそうなりながらも、優勝したんですよ~。

「14ゲーム差もあって、負けたら大阪にはおられへん。腹切るしかない」

阪神ファンの期待を裏切ることはしたくない・・・・何度も聞いた話やけど、
このプレッシャーから血圧が上がって監督を辞めることにならはって、
野球はナニがおこるかわからへんから、精神的にたいへんやったんですね。
実際、去年は、13,5ゲーム差をひっくり返されたし・・・

優勝を決める試合の日、球場で当日券を待ってたお客さんへのインタビュー。
「どのくらい並ばれてますか?」 という質問に、
「夕べから」とか「3日前から」 とか言うお客さんが多かったらしいけど、
最前列のオジサンは、
「18年前から」 と言われたそうな。

「うまいことを言うね」と感心するだけでなく、
しみじみ、そういうファンの心を大事にせなって、思ったそうです。

星野さんのお話で、うかつにも涙がこぼれそうになったところがあります。

優勝パレードの時、そう、2003年の、あの雨の御堂筋パレードですよ。
(2005年も雨やったけど・・・)

「雨の中を、オバチャンやらが座って手を合わせてくれるんですよ。
もう、感激したねぇ。雨に濡れながらですよ。こんなファンがいてくれるんやって・・」

もう、なんか、泣けて来て・・・

「優勝した時のことはね、今、DVDに出てるんで見てくれたら・・」

さっそく、家に帰って来てから、見ましたがな。

「阪神タイガースDVDブック・・・猛虎列伝 優勝3連発」

なんべん見ても、泣けてくる、DVDですよ・・・

また、見て、泣きましたわ。
あの、赤星くんが打った、あの試合・・・

星野さんの話を聞いていると、ホンマに今でも阪神ファンなんやな、って思います。
少年の時と同じ気持ち、まんまなんですよ。
だから、私らと同じような、辛口なセリフもつい出てくるんです。

「阪神ファンはね、みんな自分が監督みたいな人ばっかりやからね」

そうです。みんな、そうです。
阪神関連の掲示板とか見てたら、もう、そんなんばっかりやし。

星野さんも言うてましたよ。
真弓監督のこともやけど、解説してる、自分の後任として指名した岡田さんのこともチクリと・・(苦笑)

「阪神が好きなだけではあかん。愛さなあかん」

2002年、キャンプ初日。監督になって最初の日に選手に言った言葉やそうです。

ふと、あのにっくき巨人の、原監督のことを思いました。
あの方も、きっと、ジャイアンツが好きで好きで、愛してはるんやろうね。

長くなってしまいました。
最後まで読んでくださって、ありがとう~

愛するものを語ると、長くなりますわ・・・

あの、イケメン俳優さんを語る時と同じです~ (苦笑)