カロムです~
昨日行った彦根子どもセンターで、親子がカロムを楽しんでました。
不思議なゲームですよね。
ゲームの内容というより、カロムの伝播がね。
カロムを初めて知ったのは、もう20年ほど前。
某社の季刊紙で彦根を取材するとき。
某社の社長が (私と偶然?大学の同期やったんやけど)彦根出身で、
カロムのことを社長から聞いたような気がするんですわ。
で、取材しとかな、って。
カロムは彦根とその周辺にのみで遊ばれるゲームで、
当時、彦根のJC(青年会議所)が熱心に保存活動をしていました。
とにかく、ルーツがナゾに包まれてるんですよね。
取材した当時に見せられたのは、たしかエジプト、エチオピアあたりから始まった、
という資料やったような気がします。
そこから世界に広まったらしいんやけど、それも曖昧みたい。
ただ、世界各地に、同様のゲームが今も残っているのは確かなようです。
1998年に生まれた、日本カロム協会によると、
日本に伝わったのは明治時代でYMCAが持ち込んだとか。
昭和になってアメリカからも伝えられ、それは、
メンタムのヴォーリスさんが持ってきたともいわれてるらしいです。
とにかく、これも曖昧で謎に包まれてるみたいやけどね。
で、もっと謎なのが、 昭和30年代初期に全国的に広がって、
「闘球盤」(投球盤)という名称で親しまれていたらしいのに、
なぜか、今、彦根を中心とする地域にしか残っていないことです。
不思議でしょ。
同じ滋賀でも、南部の人とか、他地域の人はまったく知らんもん。
そんな曖昧なカロムも、ルールはシンプルみたいです。
詳しくは知らんけど、キューを使わないビリヤードみたいなゲーム、かな(笑)
カロム協会のHPによれば・・・・
指でストライカーというコマをはじいて、
ストライカーの線と同じ色(赤か緑)のパックを飛ばすんですね。
自分の色のパックを穴(ポケット)に入れていき、
自分のパックが全て入った後に、ジャックというコマを入れた方が勝ちになるそうです。
彦根のおじいちゃん、おばあちゃんがめっちゃ上手かったりするねんよ。
長年やってきてはるからね。打ち方がちゃうもん。
パットが跳ね上がるように打ったり、いろいろ技があるらしい。
なんで彦根にしか残らなかったのか、諸説あるみたいやけど、
私はやっぱり、「地蔵盆」で、必ず子どもたちが遊んだという風習やと思うな。
米原の友だちも言うてたような気がするんやけど、
「地蔵盆」の、定番の遊びやったらしいよ。
それが、古い町である彦根ゆえに、ず~っと受け継がれてきたんやと思うわ。
毎年、日本カロム選手権があるけど、最近は他府県の人も勝ってはるみたいよ。
ちなみに20年前の取材の時、夏休みやったんで娘たちも連れて行きました。
その後、娘がご近所の友だちの家に遊びに行ったら、親が彦根出身で、
このカロムのゲーム板が置いてあったらしいんですね。
「あ、カロム!」 って言うたら、
「なんで知ってるの~?」って、ビックリされたんやとか。
10年ほど前に、ABC放送の探偵ナイトスクープでもやってたし、
何度か関西のテレビでは取り上げられてると思います。
それでも、やっぱり、まだ知られてないよね。
近江八幡の赤こんにゃくといい、彦根のカロムといい、
歴史があるのに他に広まっていないって・・・
滋賀の不思議、いろいろありますわ~