おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

噺の話

2010-03-06 19:25:05 | マイブーム・落語


昨夜の河原町です~ 9時過ぎ。
心なしか静かな気が・・・・ハナ金やのに~?
パトカーが駐禁の取り締まりをしてたから?
いや、人通りも少ないような・・・
阪急も閉めるって話やしね。そういう話題は淋しいな。
昔、よく遊んだ?街やから (苦笑)

さて、昨日の一門会。
繁昌亭の笑いとはまた違った雰囲気でしたね。
どの方もしっかり噺をしはるんで、まさに上方落語を堪能しました。
前座の吉の丞くんは、ウチの娘らと同じくらいの年齢で一門の末弟ですが、
みなさんに愛されてるのか、かならず、だれかが話題にしはります。

「ウチの一門は、いちばん下がいちばん態度がデカイ」

吉坊くんが言うてましたね。
よね吉さんも、元トビ職の吉の丞くんを、

「酔うたら、言いますねん。京滋バイパスはオレが造った~、って」

仲良しな一門ですね。
吉坊くんもウチの娘と同年齢で、ボンのような風貌とかわいい声ながら貫禄あるんですよ。
若い時から伝統芸能に造詣が深いし、鳴り物もたけてるし、
他の一門のところにもよく出向いて、勉強してはるみたいです。

登場したら、会場から野太い声がかかってましたね!
18才ぐらいにしか見えへんボンけど、意外に男性ファンも多いらしいって・・?

吉坊くんの「小倉船」というネタは、鳴り物がふんだんに入ります。
踊ったりする仕草も多いし、吉弥さんの話では、ギリギリまで鳴り物担当の、
しん吉さん、左ん吉さんと合わせる練習をしてはったらしい。
こういうネタも、吉朝さんの一門らしいなぁと思います。

あさ吉兄さんは英語落語をされてるんで、マクラはその話題でした。
世界各地・・・いろんなところへ行ってやってるらしいけど、

「結論としましては、いちばんやりやすいのは日本でございます~」

そらそうでしょうね~(笑)
上方落語協会会長の三枝さんとアメリカで興行したとき、
三枝さんは日本語で新作をされたらしいけど、いちいち字幕が出るらしいです。
芸で笑わしてるのか文字で笑わしてるのかわからへんからギャグ入れるわって、
「いらっしゃ~い!」
あのギャグの翻訳が、「ウェルカム~」
・・・・ってフツウやん~! 

なんていう話をされてましたね。
スリムなあさ吉兄さん。帯が上がってくるのか、噺の間、よく腰に手をやってましたね。
なんとなく落ち着きのないあたりが、あさ吉さんらしいような・・(笑)

よね吉さん。
地元京都ということで、ファンがかなり来てはったんちゃうかな。
登場と同時に声もかかってましたね。
一瞬、なんて言われたのかわからず、

「今、なんて言わはった?」って聞いてはりました。

どうやら、住んではる町名を言わはったらしいです。
東京の噺家さんは、そういうふうに声をかけるらしいですよ。
「いよっ、・・町!」って。
それが江戸落語のご贔屓さんのスタイルなんやろね。
前に吉弥さんもマクラで言うてはりましたやん。

「そやから言うて、『尼崎センタープール前』って、声かけられてもね・・」って。

よね吉さんの「天災」、前に聞いたときは力が入り過ぎて、
ネタが合わへんのとちゃうか~って思ったんやけど、
「ウチの一門ではあんまりせえへんネタですが」って前置きしながら、
昨日も果敢にやってくれてました。
前に聞いたのよりは、す~っと聞けましたわ(笑)
慣れた? お互いに? (笑)
心学の先生の力も適当に抜けてたしね~。

よね吉さんの印象は、「ちりとて」の頃より、ちょっと変わった気がします。
一番最初に聞いたのが、「芝居道楽」という芝居ネタやったんで、
若旦那系?の噺家さんかと勝手に思ってたけど、
意外にお茶目で、おっちょこちょいで、サービス精神旺盛な噺家さんですわ。
友だちの、今年いち押しの噺家さんなんで(笑)
来月、地元でお会いします~

トリの、吉弥さん。
貫禄ですよね~ なんか安心して聞けますわ。
お弟子さんもできて、ホンマに上手くならはったんやなぁ~って思います。
マクラで、出番のないしん吉さん、左ん吉さんの話をしながら、

「鳴り物で頑張ってます。しん吉の笛なんかすごいですよ~ 
 鳴り物は私もやってたんやけど、私を越えていきよりますねん。
 ほんで、私も、肥えていきますねん~」

小ネタで?笑いをとりながら、

「これから、こんなん入れていきますねん。昼やのにバンクーバー(笑)」

とか言うて、オリンピックの話もしてましたね~
もう、会場は大喜びです!

ネタの「愛宕山」は、「ちりとて」でもおなじみの噺。
あれ以来、吉弥さんは、草若師匠の「ひばりがピーチクパーチク・・」で
演じてくれはりますね。「ちりとて」ファンとしては、それもなんかうれしい。

私のお気に入りは、たいこもちの一八が
「♪愛宕山坂 えぇ~坂 二十五丁目の 茶屋のかか……」と、
息絶え絶えに登るとこと、絹モンを裂いて、縄なうとこね~ (笑)
もう、めっちゃかわいい~

そんなこんなで立ち見席も出た満員御礼の吉朝一門会。
師匠が亡くなっても、ちゃんと芸が引き継がれていってはります。
ていねいに、がっつりと、上方落語を聞かせてもらいました~

そうそう、会場にもっぴーと茂山七五三さん親子が来られてましたね。
さすが、仲良し! さすが、ご近所!って感じかな。

そして、その狂言師親子を、今日もしっかり拝見させてもらいましたよ。

この話は、また明日にでも・・・・

長々とおつきあい、ありがとうございました~