おかんのネタ帳

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篠田の花火 その2

2012-05-06 21:41:52 | 日々のつれづれ
さて、昨日の続き、「篠田の花火」ですが・・・

これは、近江八幡市にある篠田神社の祭礼です。
本来は、篠田神社の三日間の春季祭礼で、花火は宵宮に行われます。
つまり、花火が主目的の行事ではないんやけど、
仕掛け花火があまりに美しくて、
それだけで知られるようになったみたいです。

和火と呼ばれる仕掛け花火は、9m×16mの立板に描かれています。
毎年、時事性のある絵柄が選ばれ、神社の氏子の手によって、
約1ヶ月かかって準備されるようです。

境内は、ずっと太鼓の音が鳴り響いています。
仕掛け花火のナイアガラの滝が終わったあと、
「号砲をお願いします」・・・みたいなアナウンスが何度かあり、
大きな爆竹音がしました。

スカイツリーの仕掛けの時と同様に、
ロケット花火が点火台からびゅーんと発射されます。



一瞬の静寂があって点火。
ロケット花火がスッと点火台にもどると同時に、
壁面にモクモクと火焔が舞い上がります。



「わ~」と言いながら、境内の観客がじりじり後ずさり・・
押されて、私も姉も後ろに下がり始めます。
すると、火焔が一気に大きくなり、いくつもの炎の輪が回り始めました。



「うわ~」とか、「うぉ~」とか、「すごい~」とか、人々の声。
まるでネズミ花火のでっかいのんみたいな・・・

「なにこれ~! どないなってるの~?」

花火好きな姉も、後ずさりしながら言うてます。

やがて炎が収まり、少しの静寂があって、中央に一つの炎が灯り、
炎の輪が回ります。



「フラッシュはたかないでください」

アナウンスが二度ほど入り、火の輪が消えると、
そこに、紫がかった青白い炎の絵が、浮かび上がってきました。



これが上手いこと撮れへんのやけど(涙)、左下に波、
右に観音様のような絵が描かれていました。

新聞情報によれば、「震災を忘れないために」と、今年の絵柄は、
大津波を鎮める女神「天宇受売命(あまのうずめのみこと)」が、
描かれているそうです。

鎮火してから近づいて、見てみました。



焼けた跡やけど、確かに波ですね。



こちらが、「天宇受売命」。

ちなみに、この絵は、張り合わせた杉板に下絵を描き、
そこに火薬や硫黄を貼って作られるそうです。

さて、和火が収まると、次に、また爆竹音がして、
先に火が付けられたヨシの束が本殿の方から運び出され、
境内にある松明の足下に火が付けられます。







やがて、後から立てられた松明が倒れ、もう一つの松明も、
燃えながら倒れて行きます。



火の粉がすごいですね~



氏子の方々が、類焼しないようにと?竹で炎を沈めます。



なかなか鎮火しないんやけど、本殿の方が騒がしいなと思ったら、
またまた、ヨシを束ねた火種が運ばれて行きます。

どこへ行くのかとついていったら、境内の奥の方へ。
新幹線のガードの手前に、小さな松明(左義長のような)があり、
そこに点火されました。



さぁ、これでおしまいなんかな。
なんて言いながら、境内の方に向かって歩き始めました。

8時半に打ち上げ花火が始まって、1時間と少し。
なんとも不思議な花火絵巻でした^

さて、暗闇の中、帰ろうと思った私の目に入って来たのが、
なにやらミョウなおじさんたちの動き・・・

「えっ? ナニ?」

姉がまた、言うてます。

「ナニそれ?」

私も言うてます(苦笑)



長くなったんで、続きは、またまた明日・・・