おかんのネタ帳

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富士山の噴火

2017-01-13 23:59:57 | 舞台・映画・ドラマ
姜は午後から彦根まで。
3月20日に上演される、前進座の舞台「怒れる冨士」の、
実行委員会があったので、ひこね演劇鑑賞会の事務所まで行ってきました。



これは、演劇鑑賞会のいつもの例会ではなくて、
彦根で上演されるのを応援しようと、演劇鑑賞会の会員を中心に、
100人実行委員会がつくられた舞台です。

前進座は、昨年の2月に、歌舞伎「切られお富」が、
例会で上演されたのを観てますが、
故中村梅之助さんが座長をしていた劇団ですね。

そういうご縁もあって、公演に協力しているんですが、
「怒れる冨士」という作品は、江戸時代、
宝永の大噴火で被災した農民たちに、
自らの判断で幕府の米蔵を開放した伊奈半左衛門の苦悩と、
農民たちの戦いを描いた新田次郎の原作。

舞台は、東日本大震災、熊本大分地震の、
復興支援もしている舞台なんですね。

昨年の秋に、BSの「英雄たちの選択」という番組で、
モデルとなった「伊奈半左衛門の選択」を放映してたんやけど、
今日は、そのDVDの鑑賞会やったんですね。

偶然、再放送をしていたのを見てたんやけど、
後半しか見てなかったから、今回、フルで見ることができました。

番組によると、宝永の噴火はかなり大きなもので、
噴煙が成層圏にまで届いたとか。しかも、16日間も、
噴火し続けたらしいです。

偏西風に流されて、江戸や房総半島まで、
火山灰が降り落ちたようです。
北東にある御厨地域は、焼け砂に埋まり、
田畑も村も、壊滅状態になったそうです。

しかし、その4年前にM8ほどの地震が二度起こり、
幕府は、村を助ける余裕はなかったようで、
検分するだけで、復興は自分たちでするようにと、
捨て置かれたようです。

酒匂川の改修を命じられた関東郡代の伊奈半左衛門は、
農民たちの訴えを聞き、幕府の勘定奉行に、
農民たちを連れて陳情に行きます。

幕府は全国の大名に寄付を命じ、
48万両が集められたものの、16万両を渡したのみで、
残りは、幕府の大奥の建築費用に回したとか・・・

おいおい、どっかで聞いたような話と違うの~~

将軍が代わっても、幕府は富士山麓を助けてくれない。
幕府の裁定は、「亡所」でした。

農民の苦悩を目の当たりにして、
伊奈半左衛門は、幕府の許可を得られないまま、
駿府にある幕府の米蔵を農民に解放・・・

この地が、農地としてよみがえるのに、
100年の月日が掛かったと言われます。
農民たちは、「亡所」にすることなくこの地に留まり、
復旧に努めたんですね。

磯田先生によると、村を離れると言うことは、
農地を手放すことで、それは人格も保証されないことだとか。
農民にとって、それは辛いことなんだそうです。
今とは、違いますよね~

半左衛門は、復興を見届けることなく亡くなるのですが、
幕府にたてついたと切腹させられた、とも言われているとか。

地元には、半左衛門の蔵が建てられ、
英雄の功労を顕彰しているようです。

ちなみに、チケットは、6500円ですが、
前売りは、5500円。
演劇鑑賞会で取り扱っていますので、
行きたい方は、私に連絡くださいね~
良いお席がまだ余ってますので!

今だからこそ、この舞台を観ないと!