おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

引き算の芸

2008-11-13 23:58:21 | マイブーム・落語
先日の朝日新聞の夕刊、「エンタメ研究所」のコーナーに、桂文珍さんの記事が載ってました。
この前は、上方落語協会会長の桂三枝さんの記事があったし、今度は文珍さん。
昨今の落語ブームをここでも感じますね。

文珍さんは私らが中学生の頃、関西の若者の人気番組「ヤングおーおー!」で、故林家小染さん、桂きん枝さん、月亭八方さんら若手落語家4人で「ザ・パンダ」として活躍した一人です。
あの4人の中では一番ジミやったかもわからへんね。文珍さん。
他の方が個性的やから(笑)
でも、センスの良いおもしろさは、あの頃からピカイチやったかも。
ひょうひょうとした話しぶりでサラッと笑わせて、時々、フッフッ・・って自分も笑いながら、つられて見てる私らも笑えてしまう・・・そんな噺家さんですね。

あの吉本の演芸場でもまれながら地味な落語をしてきはったわけで、漫才ブームのの中でもちゃんと花月のお客さんを笑わせてきはりました。
落語は「引き算の芸」やと悟らはったみたいですね。
詰め込もうとするのではなく、足りないところはお客さんが補っていく、その広がりが「落語」やそうです。
確かに、芝居の舞台でもそうやけど、お客さんの想像力を喚起させる芸ですもんね。噺をするだけでそこに情景を見せないといけない。
毎日替わるお客さんをマクラで見極めながら、お客さんに合わせて噺を選び、”引き算”をしていく。そして噺の中に観客を引き込んで行くんですね。

そう言いながら、文珍さんはそんなに私好みの噺家さんではないんですけどね。
誰が好きって・・・やっぱり、枝雀さん、かな。もう聞けへんけど。

今日、八日市の法泉寺さんから年末の法泉寺寄席の案内が来ました。→ こちら
桂文我さん。ジミやけど上手な噺家さんです。
法泉寺さんは仕事でもお世話になったし、久しぶりに行こうかな。
12月7日です。

画像は、先日、取材先でいただいたお手製の「スィートポテト」。
おいしかったですね~