形あるものは正直である。川越市民会館に半分くらいのお客さんと、さいたま市文化センター昼夜二回公演満席との差は大きい。そして、その明らかな差と同じだけの差が、うちの演奏会と伊奈学さんの演奏会との差にはある。マーチ「ブルースカイ」には、全国金賞と地区大会努力賞との差がある。たしかにある。音楽にコンクールはなじまないというような話もあるが、こんなわかりやすいものはない。だから目標の設定もしやすい。昨日演奏を楽しみながら、ひたりながら、どうしていいかわからない感覚にもおそわれ続けていた。目に見える部分の差がうまれるには、目に見えない部分の差がその何倍も大きく存在することもわかっているからだ。でも、練習するしかないか。昨日の演奏を最後に引退する3年生のみなさんに拍手を送りながら、その3年の保護者の方にもお疲れ様という気持ちだった。伊奈学園に2時間かけて通学する部員には、もっと早く起きてお弁当を作るお家の方がいて、毎日のように心配しながら駅で娘の帰りを待っていた方もいるだろう。部員たちは当事者だからがんばるのはあたりまえである。そのがんばりに拍手を送りたいのはもちろんだが、それを支えてくれた人に感謝したい。そのおかげで、全国大会で、そして演奏会で、あんな素晴らしい音楽を聴くことができた。部活は一生懸命やればやるほど、のめりこめばのめりこむほど、当事者たちは「自分が一番がんばっているんだ」という意識をもってしまう危険性がある。運動部なんか特にあるんじゃないかな。でもやっている当事者ががんばるのはあたりまえのことなのだ。やらせてくれてるものにいかに感謝の気持ちをいだかせるか。それは顧問の仕事だろう。
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