水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

4月5日

2009年04月05日 | 日々のあれこれ
 午前中合奏。残念な状態だったので、個人・パートに途中で変更した。
 午後は駿台でちょっとした研修に参加したかったので、先に帰らせてもらった。
 新河岸→池袋→御茶ノ水のつもりで駅に向かったが、ちょうど副都心線の電車がきたので新宿三丁目まで行き、GOGOカレーを食してから中央線に乗る。
 三年後の入試状況はどうなることだろうかと思いをはせながら午後を過ごし、夕方再び新宿三丁目にもどり、林家三平の襲名披露を見に末広亭にでかけた。
 先代三平がなつかしいとか、いっ平の落語が好きというわけではない(ていうか聴いたことがない)のだが、なんとなくこのイベントに参加したいという思いがわいてきてしまったのだ。
 それにしても日本人は、有名人が親の名前を継ぐという行事が好きなんだと思う。
 開場の少し前に着いたけど、当日券を求める人で大行列ができていた。
 この心性とはいかなるものか、説明できれば大学入試の評論文になるにちがいない。
 ざっくり言えば、いろんな世間に属しながら生きることで、自分を確認する本性の一つの表れだと思う。
 「あんたのお父ちゃんのことよく知ってるのよ」という人たちの集合体が一つのゆるい世間を構成する。
 さて、超満員状態の寄席はそんなに経験できるものではないが、この状態だと噺家さんものってくるようだ。
 一度聴いてみたかったしん平師匠は期待どおりのぶっとばしぐあい。
 なんというか、開き直ったパワーがある。
 自分は2代目三平のように脚光をあびる人生とは無縁だし、小朝、たい平のように古典への執着もない。
 ふつうの落語はやるつもりはないけど、広く外の世界にうってでようというわけではない、でもきっちり笑わせますよ、自分のやりたいようにやりますよ、的な開き直りだ。
 たい平師匠の「湯屋番」には客席が一体となって抱腹絶倒。
 ふつうの古典落語をふつうに話して、初心者から常連さんまでまんべんなく爆笑させられる噺家といえば、今やたい平が一番ではないかな。
 ほんと久しぶりの小朝師匠は、小話だけではあったが、興業全体の流れの中での最もほどよく客席をあたため、ほどよく流していく仕事ぶり。
 お芝居したり歌うたったりせず、ごくふつうに古典をやってくれればいいのにと思う。
 正蔵師匠はあいかわらず行く末が心配な芸だが、みんなに愛されているようだから、たぶん大丈夫なのだろう。
 新三平は、予想以上によかった。あんまりお父さんを意識しないでもっと好きにやればいいのにと思う。
 久しぶりに寄席に行けたので、にわか評論家になってみました。
 そうそう、一番おもしろかったのは、ロケット団という漫才師だ。
 テレビには出ない若手だ。U字工事の栃木弁漫才がいま売れてるけど、ロケット団の山形弁ネタはいつきいても爆笑してしまう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする