水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

評論とは

2009年04月18日 | 国語のお勉強
 現代文の最初の教材は「水の東西」。
 もう何十年も前から教科書に載っている定番教材で、またこれやるの? とか、他にないの? とか言われてもおかしくないのだが、評論の基礎を教えるには実につごうがいい。
 日本の「鹿おどし」と西洋の「噴水」を題材にし、日本文化の特質、日本人の感性を論じたものだ。
 この文章の言いたいことは何でしょうと最初に聞くと、「鹿おどしと噴水のちがい」と答えてくれる。
 中学校で勉強する説明文だとそれでいいのだけれど、高校で読む評論はその答えじゃだめ、と言うと
 「日本文化と西洋の文化とのちがい」と答えてくれる。
 よくなったね。両方が大事なの? と聞き、大事なのは日本の方、西洋の話題を出すのは、言いたいことをコントラストでより伝えたいからですね、と教える。
 この段落までは、鹿おどしや噴水を話題にして、日本と西洋のちがいを論じているね。
 ここまでは現象の説明だ。
 次に、それがどういうことを意味するのかを述べようとする。
 その現象の本質は何かというレベルだね。
 現象だけではなく本質を論じると、説明文ではなく、評論と言えるのだよ、と解説した。
 説明文と評論のちがいをこんなにわかりやすく教えられる先生がいったいどこにいようか、いやここにいる。

 2時間授業したあと、1年生みんなで交通安全のビデオを観た。
 そのあと部活動の登録になる。
 小講堂には、ほどよく1年生が訪れてきているようだ。
 担任から届けられたクラブカードは、最終的に47枚になった。
 ぶらぁぼ! 
コメント (2)
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