水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

4月22日

2009年04月22日 | 日々のあれこれ
 午前中授業、午後は吹奏楽連盟の会議にミューズまででかけた。
 総会のあと、酒井根中学校の須藤先生のお話をうかがう。
 全国大会3年連続金賞のあの須藤先生である。
 2月の楽曲研修会の際にも、お話をうかがうことができたが、その時は実際に生徒をつかっての練習方法の説明があり、たいへん参考になった。
 今回は吹奏楽や部活動に対する先生の考え方を中心にうかがうことができ、途中涙腺が決壊しかけたのは私だけではなかったと思う。
 「コンクールは出られなくてもいい、先生と音楽がやりたい!」と言われた話とか、コンクールメンバーをはずれた3年生が、サポート隊で楽器を運ぶ係をかってでて、「先生、全国のステージに立たせてくれてありがとうございました」と言いに来た話とか。
 エピソードそのものも素晴らしいのだが、そのエピソードを支える普段の活動全体の大きさを感じるから心打たれるのだろう。
 西部地区の総会では、毎年こういう形でいろんな先生のお話をうかがうことができて幸せだ。
 どの先生も共通して「音楽の前に人間をつくれ」とおっしゃる。
 身なりをただし、掃除ができないとだめだと。
 徹底していきたいものだ。
 須藤先生は「コンクールを最大の目標にしてはいけない」と言われた。
 その通りだと思う。
 最近こんなことを語りたいと考えていた。
 「コンクールは大事な目標ではあるが、でもおれはそんなのはちっちゃい目標だと思う。ある女子高生が無理やり誘われて川越東の定演に来てしまったとする。その子は、最近いやなことが重なってもう生きる意味がわかんないなんて思っていた。でも客席の隅で最後まで聞いて、なんか生きる勇気はわいてきたという思いを抱かせて帰すことができたとしたら、そっちの方が何倍もいいのだ」みたいなことを。
 須藤先生は「コンクールは好きじゃない。ほんとうは楽しく音楽をやりたい」とも言われていた。
 須藤先生ほど勝って語るからかっこいいんだよな。
 今のおれが言っても微妙だから、まず勝とうとも思った。
  
コメント (1)
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