水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

9月3日

2011年09月03日 | 日々のあれこれ

 恒例の文化祭前合宿。
 アンサンブルチームに、一通り発表してもらった。
 予想通りではあるが、かなりきびしいチームがある。
 夜の合奏はわたなべ先生にお願いし、ある1チームを2時間じっくり教えた。

 昨日届いた月間「致知」に、鹿児島情報高校の屋比久先生のお話が載っている。
 テレビでも紹介された、「吹奏楽の神」とよばれる先生だ。
 屋比久先生が生徒を叱らないのは有名だが、それについてこう話されている。
 
 ~ 指導する時に、先生方はよく生徒を叱りますよね。だからなんで僕は生徒を絶対に叱らないんですかって、講習会なので必ず聞かれるんです。
 これはどの教科にも通じることだけど、例えば分数で躓いている生徒に「なんでおまえは分からないんだ」って叱っても、分からないものは分かりません。なぜ分からないのか、どうすれば分かるようになるのか、指導者は生徒が理解できる方法を教えて納得させてあげればいいんです。 ~

 2時間アンサンブルみたけど、一回も怒らなかった。
 叱らずに繰り返しや繰り返しやっていると、そろそろキレんじゃね? 的に身構えている子がいるようにも見うけられて、いかんいかん日頃から叱る前に指導しなければ、屋比久先生のように、生徒は指導法を発見させてくれる「神様」と思わねばと思う。
 
 西関東大会の結果が伝わってくる。
 予選の様子からみて、栄さんはてっぱん、伊奈さんもいつものペースでまとめてくるという予想はできたものの、全国代表3枠目がどこになるかは興味深かった。
 もちろん埼玉代表8校のどこが全国に進んでも恥ずかしくない演奏レベルであることも知っているし。
 3枠目は、大宮高校さんが、みごと全国初出場を果たした。
 いつ全国に行ってもおかしくない演奏をし続けながら、結果的には西関東金賞に終わっていた学校さんだ。
 それ自体とんでもない事実なのに、世間からは何かが足りないなどと評される。
 そんなこと言ったら、うちなんて足りないものばっかじゃん。
 あまりにも上手な学校さんであるがゆえに、つらい思いをしてきたこともきっとあるだろう。
 進学校ゆえの運営の難しさも当然あったはずだ。
 これまで何年もにわたり、いろんな思いを重ねてきた関係者みなさんの総体が、たまたま今年形になったのであろうと思い、その過程と結果に心から敬意と祝福を送りたい。
 おめでとうございます。

コメント
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