午前中は片付け。
帰りのHR後、小論文の講習。
小論文で試されるのは学力です、偏差値的学力ではなく、大学で学ぼうとする力があるかという意味での「学ぶ力」すなわち「学力」です、と話す。
数日前、内田樹先生のブログにアップされた文章をいきなりぱくったのだ。
でも話しながらなるほどと思う。
ふつうのテストでは測れないものを測ろうとするのが小論文だから、その時点での学力を測るのが普通の科目試験で、未来の「学力」を調べるのが小論文と定義するのは、なんか納得できる。
ただし、生徒さんにも話したが、現時点で書いてもらったものを採点したなら、おどろくほど科目試験の偏差値と同じような結果になることは予想される。
ということで、早稲田スポーツ科学部の過去問「社会の階層化」についてみんなに書いてもらった。
また大量添削の日々が始まる。
合奏は、基礎を30分やったあと、星野高校さんで演奏する曲の確認。
お客さんのいないところで、ちゃんと聞いてみると、かなりごまかしていたことがわかったので、細かくチェックしてたらすぐ終わりの時間になってしまった。
ライブ喫茶でいただいたアンケートに目を通し、その温かさに感謝しながら、またがんばろうと思った。
評価の高い演奏というのは、技術的にすぐれているだけの演奏ではなく、思いがどれほどこめられていたか、思いを伝えようとしていたかによるのだろうなあとしみじみ思う。
思いと言っても、演奏している当人たちには無自覚な場合もある。
むしろ無自覚な方がいいかもしれない。
やってて楽しいんだという思い、この曲好きなんだ、この楽器にほれてるんだ、音楽好きなんだという思いが、自然に出ていると、伝わるのだろう。
思いが技術に裏打ちされればなおいいに決まっていて、やはり3年生たちの演奏にはそれがあったと思う。
とくにアンサンブルの掉尾を飾ったまえくぼ君ソロが奏でたのは、まさに「音楽」で、入り口付近でいっしょに聞いていたOBたちが皆「うちの大学にきてほしい」「うちのバンドにほしい」と心の叫びを発していたのもさもありなんと思う。
きびしい意見も一通いただいた。「みずもち先生、靴買ってください」。
しまった。ぼろぼろの上履きを見られていた。
「MOTTAINAI」精神で穴があいてからも履いてるけど、もう換えよう。