水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

システム

2011年09月15日 | 日々のあれこれ

 バッハザールの申し込みの日だったけど曲が決まっていない。
 提出先が本校のやまぐち先生だったので、ちょっと待ってもらうことにした。
 吹奏楽コンクールなら、これでアウトだな。
 毎年のことだが、コンクールの参加申し込みに遅れて参加できない高校さんがある。
 書類ぐらい出してちゃんと出そうよと思うけど、心情的に同情しないこともない。
 むしろ、そういう学校さんが年に一校ぐらいですんでいるのは、学校の先生ってえらいなとも思う。
 顧問になりたての頃、正直この手続きが面倒だった。
 締め切りに間に合わないことはなかったが、いつも余裕はなかったし、ひやひやだった。
 誰も教えてくれないし。著作権のことなんて今もわかんないし。
 たとえば新任の先生で、いきなり自身は経験のない吹奏楽部を任されて、校務やら初任研やらでいっぱいいっぱいの日々を送っていたら、書類の出し忘れとかあっておかしくない。
 「すいません、昨日郵便局行けなくて」と事務局に連絡したら、「受け付けられません」と言われる。
 決して吹連を批判したいのではなく、今の部活動のシステム自体、本質的に問題を抱えていて、でも誰もなんともしようとしてないなと感じている。
 吹奏楽の世界だけではなく。
 つまり、なんでも顧問の責任なのだ。
 顧問の部活運営能力が不足している場合、それをフォローする形がシステムとしてはもうけられてない。
 さっきの書類の話でいえば、顧問が出し忘れたらおしまいで、たとえば他の業務のように管理職のフィルターを通ることはない。
 事務的な面だけではなく、音楽的指導力にも差はあるのは当然なのだが、そういうこともすべて責任は顧問個人に帰している。
 かわいそうなのは生徒で、自分の行きたい学校があって、そこで自分のやりたい部活動をやろうとしたら、部活として成立してなかったという場合、それを運の一言で片付けていいのかということだ。
 でもなんとかがんばって、生徒の力で部活を立て直してコンクールに出ようとしたら、先生が書類を出し忘れてましたということは、現実にもあったのではないか。
 そういう時に、顧問が悪い、はい終わりというシステムは、やはりおかしいのではないかと思うのだが、だからどうすればいいかはわからない。

コメント
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