水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

わらいのまち

2011年09月14日 | 演奏会・映画など

 昨日の文化祭代休は、平日のお休みというめったにない機会で、東京セレソンデラックスのシアタークリエ公演に出かけた。
 新宿のシアターサンモールという300席くらいの小屋で毎年公演を行っている劇団さんだが、いっきに倍以上の大きさの劇場に進出だ。
 チケット代もぐっとあがって7000円。クリエで行われる普通の公演よりは安めだが、セレソンの長年のファンとしては(うそです、でもここ3年ぐらい行ってるな)、ずいぶんビッグになったなあとも思う。
 客席に入ると、新宿での公演とはあきらかに客層が異なる。
 銀座で昼間に観劇する方々とはこういう層なんだとわかった。
 だいじょうぶかな、宅間さん。お客さんけっこう手強そうじゃないかな、と思ったのは全く杞憂だった。
 手玉にとっていたとさえいえる。
 とある田舎の温泉町で、老舗旅館を営む次男と三男。
 町おこしのお笑いイベントを企画するのが三男で、そのイベントに招いた代議士が急遽宿泊することになった。
 イベントの成功や今後の町の発展のために、失礼があってはならない。
 てんやわんやで準備しているところに、風来坊の長男が突然帰ってくる。
 他にも予期せぬ客達が訪れ、いろんな勘違いが重なって、代議士が激怒することになり … といった一幕もののドタバタコメディーという感じなんだけど、ほんとによく作り込まれている。
 三男に恋する仲居さんに田畑智子さん、古参の仲居さんに柴田理恵さんという客演の方も豪華だ。
 宅間氏は、いつもの芝居とちがって今回は泣かせる場面はないと言ってたけど、いやあセレソンはそんなことはなかった。
 後半のハートわしづかみで、客席のマダムたちも、もちろん私めも、がっつり泣かせていただいた。
 宅間孝行おそるべし。
 作・演出もさすがだけど、役者さんとして、渥美清とか森重久弥とかのレベルに達してるのではないかと思った。
 ええ仕事しはりますわ(なんで京都弁?)。

コメント
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