4時間目の学年集会は、駿台の先生をお招きしての進路講演会。
これから入試期までに何をどうやればいいかをお話しいただいた。
「計算は一日サボるだけでサビが出ます」というお話があった。
うちの数学の先生でも、夏休みで数日講義があいて計算しなかった日があると、計算力がにぶる、「サビがでた!」と言うんですよ。プロでも、そうなんです。みなさんは毎日計算しないといけないのはあたりまえです。ごはん食べるの同じ感覚で問題を解いてないとだめです。
というお話に、深く納得する。
受験を通して「ごはん食べるように」勉強できるようになったら、けっこう人生レベルで成功ではないだろうか。
でも、それがなかなかできない。
毎日一題は問題解くぞ! 文章を書くぞ! 譜面読むぞ! 腹筋するぞ! といつも決心はするのだが。
4限が終わり次第、すぐマイクロバスにのりこむ。
久喜高校さんに2年生をつれていって、基礎合奏に参加させてもらうのだ。
道が混んでて予定時間に着かなかったりしたが、われわれのための練習メニューを組んでくださってて、ブレストレーニングやらストレッチやら、パートでのロングトーンやら、一通り体験させていただいた。
帰りのバスのなかでコラールaを合唱してたり、「次の幹部会でルーティンの見直しをするよ」と部長がみんなに言ってたりしたので、いろいろ感じるところがあったのだろう。
かねこ先生、部員のみなさんに感謝するばかりである。
最後の集合でお礼を述べたとき、なんであんなにカミカミになってしまったのか、それだけがくやまれる。
かねこ先生がおっしゃっていた。
「けっきょく、やるべきことはみんなわかっているんですよ。それをどれだけ徹底して毎日できるかで決まるんじゃないでしょうか。」
研修会でいろんな練習方法を習ったり、指導法のDVDを買って観てみたりして、これまでの練習に取り入れてきたものは無数にある。
たんにそれを毎日やっているだけだと何のためにやっているのか忘れてしまい、「これ、もうやめようか」「そうですね」的な扱いになってしまったものも多い。
呼吸トレーニング一つとっても、練習方法は無数にある。
どれかが絶対に正しく、その他は間違いというものではない。
選択したトレーニングを、何のためにそうするのかを忘れないようにしながら継続する、その継続が大事なのだ。
毎日やることが。
毎日数分の動作でも、本気で一年やったら何か形は残る。
最低でも一年ちゃんとやるというスパンで続けていかないと。
たぶんテンション高めの久喜高さんに見送っていただいて学校にもどり、片付け後、駅まで送る。
南古谷でみんな降りたのかなと思ったら、Kたき君ひとり上福岡へ。
バスに二人きりになってしまった。
後ろの方にいたのに、なんで近寄ってくるの。
ちょっとドキドキする。
なんで、耳元で口笛吹き始めるの? しかもシューベルツの風(♪人は誰もただひとり~)だし。
どう考えてもおれを誘っている。
一緒に口笛を吹き始めたら、歌い始めた。
お父さんの影響で、昔のフォークをやたら知っている彼は、おれと二人きりになるのを待っていたのだろうか。
「心の旅」「22才の別れ」などをくちずさみながら、来月お招きいただいている父母会懇親会では、こういうのを歌わせていただこうかな、ちっちゃなマイアンプ買っちゃおうかなと思っていると、上福岡に着いた。