先週のこと。事務から電話がまわってくる。
「みずもち先生、音楽座の方から吹奏楽の先生にってお電話です。出られますか?」
「はい(音楽座ってあの? なぜに… )」
「お電話変わりました。顧問です」
「お忙しいところすいません。私たち音楽座というミュージカルの劇団なんですが、ご存じですか?」
「はい」
「 … 」
「知ってますよ」
「え? あ、ご存じなんですか。」
「はい、『泣かないで』とか観に行きましたけど」
「ありがとうございます! 私もそれに出てました」
「ほんとうですか(まじ? すげえじゃん)」
「実は今回お電話したのは … 」
音楽座さんでは、各公演の中で、高校生を対象としたワークショップと観劇、観劇後の吹奏楽コンサートという企画をすすめていて、いろんな高校に連絡をとっていることがわかった。
その後メールでのやりとりなどがあり、本校にお越し頂いて説明してくださるという運びになったのだ。
いらっしゃったのは、音楽座の冨永波奈さんと北村祥子さん。
おふたりとも、というか音楽座のメンバーの方はみな、役者さんとしてステージに立つ一方で、それぞれに企画を受け持ち、ミュージカルの裾野を広げようと活動されてることを知った。
要するに営業活動なのだが、たんに知り合いを通じてチケットを売る、ノルマをこなすというのではなく、表現する人を増やしたい、つながりたい、喜びをわかちあいたいという思いが形になったものだと感じる。
吹奏楽のコンサートに参加すること以上に、音楽座さんの催すワークショップに、部員たちをぜひ参加させてもらいたいと思った。
非礼を承知でおふたりの女優さんを描写させていただけば、北村祥子さんは天真爛漫、いや天然素材というべきか、役者さんとしての天分が服を着て歩いている感じ。話しているだけで、ステージを飛び回る様子が目にうかぶ。
数年前「泣かないで」という舞台を初めて観劇した直後にファンクラブに入ったのだが、みずもち担当で会報を送ってくださっていたのが北村さんだという。
冨永波奈さんは、企画の中心になっている方。自分の信じる道をひた走りあついお芝居をする、でも冷静に自分を見る目も持ち合わせていて、無意識の計算でお客さんを泣かせてくれそうな女優さんかなと思った。
最初の電話で会話が一瞬とだえたのは、「音楽座知ってますか」のあと「はい」という返事がくることは想定外だったからだと聞いて笑った。
知ってますがな。ええ仕事してますやないか。
「泣かないで」を観て、どんだけ泣いたことか。
これをご縁にぜひおつきあいを、と言ってお別れした。
他の学校の顧問に先生にも教えてあげたいな。