水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

深草の里(改)

2011年09月29日 | 国語のお勉強(古文)

  … って感じかな。
 先生。
 はい?
 「そのまま詠んじゃだめ」って言ってるのは、俊恵じゃないんですか?
 へっ? …… ほんとだ、ごめん。失敗、失敗、おっぱいバレー。
  … 。
 どうした、リアクションがないぞ。リ、リ、リアックション大魔王、なんちゃって。
  … 。
  … 。すまない。やり直します。

 自分の代表作は「夕されば~」だなと、俊成卿ご自身では言ってましたな。と俊恵が言う。
 なるほど、そうですか。と俊恵を歌の師と仰ぐ鴨長明が答える。
 ただね。
 なんですか、師匠。
 内緒だよ。
 なんですか、言ってくださいよ。
 あの歌さ、ちょっと残念なところがあるんだよね。
 ええっ? 俊成さまのお歌ですよ。なにが問題なんですか。
 「身にしみて」って言ってんじゃん。
 はい。
 言ってしまったら、だめなんだよ。一番いいたいことは。説明文じゃないんだから。風景とか雰囲気を具体的に詠んで、それを聞いた人が自然に「身にしみるなあ」って感じるのがいいんだよ。
 なるほど、そういうことですか。さすが、わが師匠。師匠がそう言ってたと、俊成さまにお伝えし … 。
 わーー、やめて、消されちゃう。
 って、感じかな。

 先生。
 はい?
 予習ちゃんとおねがいします。
 はい(深くこうべをたれる)。

コメント
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