足りてないのはカルシウムではなく音楽だった。
今日は「復興」の木管分奏。やろうと思ってた部分の半分ぐらいしかできなかったし、早いところは倍ぐらいのテンポで、それでもできない子は全然できなかったが、この曲はやりがいがありそうだと思えた。
がっつり譜読みしたくなってきた。
夕方急ぎ足でソニックシティへ。
ソニックの大ホールなんて、伊奈学園さんの演奏会ぐらいしか入らないが、今夜はさだまさしのライブ。
休憩無しの3時間弱、堪能できた(この客層で休憩無し3時間だと終演後のお手洗いの列がすごいことになる)。
オープニングの曲がはじまってすぐ、声質も滑舌も老けたかなという第一印象を抱いたが、トークがはじまると水を得た魚、焼け石に水? ちがった力石徹? 立て板になんだっけ、ま、そんな状態で、今日噺家さんになっても、春風亭一之輔を抜いて真打ちになってしまいそいだ。
知らない曲の方が多いぐらいなので、ときどき歌われる知ってる曲、つまり古い曲にはいやされる。
「案山子」はたぶん自分も暗譜してること、「パンプキンパイとシナモンティー」のマスターがいつしか自分よりずっと年下になってることにも驚いた。
今思うと、昔聴いてたころ、高い音域をなんなく歌い上げていたころ、おれも同じくらい出るもんねと高校で歌っていたころ、あのころは声も詩も曲もアレンジも、随分とんがっていたような気がする。
ついてこられる? と言われていたような気がする。
わかるよ、おれには。他の人はどうだか知らないけど、おれには伝ってるよと思いながら聴いてたような気がする。歌詞の隠された意味や象徴性だってちゃんと理解してるからと。
今夜初めて聴く歌は、歌詞がよくわからない部分もあるのに、伝わってくる。
そんなに全部が全部いっぺんには伝わらないかもしれないけど、それでいいよというニュアンスまで伝わってきた。うん、老けたというか、やはり円熟なのだろう。こちら側も。
行ってよかった。こんどカラオケ行ったら、今まで以上に上手く歌えそうだ。